江戸川区児童相談所、NPO法人ほっとコミュニティえどがわを視察しました

先週、各地の生活者ネットワークの議員で江戸川区に視察へゆきました。
◆令和2年度開設をした江戸川区児童相談所へ

江戸川区では、昨年「江戸川区子どもの権利条例」も公布。

児童相談所の目的・理念は
「全ての子どもが等しく持つ「生きる権利」、「守られる権利」、「参加する権利」を保障するため、「江戸川区の子どもは江戸川区で守る」をモットーに、
子どもが抱える問題や子どものニーズ、
子どもの置かれた状況などを的確に捉えながら江戸川区の地域力を活かして、
地域住民、関係機関等と連携して重層的な支援に取り組み、
子どもの最善の利益を優先した相談援助活動の展開を図る」であり
実際に、ご関係者のはなしのはしばしから子どもの利益を最優先する考えが伝わってきました。

また、「これまでまちづくりを区民と一緒に考えおこなってきたため、多くの区民が区政に協力的」という説明がありましたが、
地域と力をあわせて、ともに子ども支援にあたるための
各種メニューが充実していることにも驚きました。

児童相談所については積極的に周知をしており、
例えば相談窓口については、学校からもカードを配布。
平日日中電話による相談体制であるようですが、
学校が配布する際に、先生達に相談できないことがあれば電話をしてなど
声がけの工夫をするようで、配布後は電話相談が増えるそうです。

建物内には、地域交流スペース・子育てひろばや、ファミリーサポートセンターもありました。
児童相談所というと、子ども救済の最後の砦ということで
つい構えてしまいますが
こうして日常的に地域に開かれたスペースがあることは、
SOSをだす際の躊躇がゆるみますね。

はじめて視察へいった児童相談所ですが、
江戸川区の児童相談所は、
私の持っていた児童相談所のイメージをよい意味で覆してくれました。

◆NPO法人ほっとコミュニティえどがわへ
自分の暮らしを自分で決める高齢者のための住まい「ほっと館」、
その階下にあるコミュニティレストラン「ほっとマンマ」、
建物上に太陽光パネルをおいてのNPO法人足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわによる市民発電プロジェクトなどの取り組みについて
ほっとマンマにてはなしを伺いました。

ほっと館は要介護となってもほっと館にいたければいることができ、平均年齢90.6歳で現在満室。
認知機能が衰えてきたときに周囲と折り合いをいかにつけるかといった課題はながら
若者が一人おり、見守りやごみだしの対応をしているようです。
自分の意思を尊重されながら、周りと関わりをもち暮らしていけることは幸せですね。

コミュニティレストランは、ほっと館に住まう方が利用できるほか、
地域にも開放されており、
さらには子ども食堂や、ヤングケアラーパートナー木のねっこの交流スペースとしても活用されるようです。

太陽光発電については、
災害時に地域住民が使えるようにしており
見学会も開催したとのこと。
建物が様々な目的から地域の方々が交流する場となっており素敵でした。

◆まちなみについて
今回、江戸川区役所から緑道を通ってコミュニティレストランや
児童相談所へゆきましたが、
緑や木陰に涼みながら夏日でも気持ちよく歩けました。

江戸川区の親水緑道は、水と緑のネットワークづくりの一環として取り組まれており
海外からの視察もあるとのこと。
素晴らしい取り組みですね。

https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e066/kuseijoho/gaiyo/shisetsuguide/bunya/koendobutsuen/shinsuiryokudou/index.html

市内各所の緑保全・創出が、アダプト制度を通じて市民協働でなされていることも
各所に設置されているアダプトサインから伝わってきて
魅力的なまちでした。