2022年10月12日~14日長崎市における全国都市問題会議「個性を活かして「選ばれる」まちづくり」に参加しました

昭島市では、毎年開催される全国都市問題会議に
任期中の議員が一度は参加するための予算が付けられています。
本年の全国都市問題会議は、長崎市にて開催され、テーマは「個性を活かして「選ばれる」まちづくり」。
参加するため、10月12日~14日に長崎市へいってまいりました。


2日間かけておこなわれましたが、1日目のプログラムは以下写真の通り。


地域課題は逆に資源であり
何を価値と位置づけ・見出し・磨いていくかで持続可能な地域社会をいかに構築するかの長崎市長の講話

◆一つ一つの点の事業が面として繋がること、
また10年後100年後のまちを見越して事業の質を高めるため、
2013年から導入された長崎市景観専門監による
過去の経緯も踏まえて未来に繋げるまちづくりや人材育成の講話

◆官民協働の事例として、
市民への公平性を保つ視点から、行政ではできない取り組みを
民間が連携することで補いまちの魅力を高める講話

を聴講し、長崎市がなぜ魅力的なのかを理論で把握することができました。

他にも、
経済的価値よりも
人との繋がりを求める若者の視点から
人口を奪い合うこではなく様々な自治体で人口をシェアする(関係人口を増やす)視点へシフトしていく講話

◆山形市長による、
地域の魅力を見定め明確なビジョンを掲げた上で
そうしたまちづくりに対し市民や民間からも理解し協力を得られるよう徹底して関連施策を実施する講話
など、その視点が非常に勉強になりました。

また、複数の講話のなかで、
空き家を地域資源として用いてコミュニティの拠点とするアイディアが述べられていました。
以前一般質問でも取り上げよい答弁は得られなかったものの、
やはり必要な施策であるのだと再認識できました。

最後に長崎の女子高の蛇踊部が蛇踊を披露してくださいましたが、素晴らしい!
当初は女子がやるものではないとの反応があったようですが、教育効果が高いと市長も周囲の説得にまわり始まった部活であるそうです。
三年生はコロナで披露する場がなかったそうなのですが、
約2000人の参加者のまえで堂堂と迫力ある踊りをみせてくれて非常に感動しました。

2日目の会議は、パネルディスカッション形式でした。


◆何度も訪れたい地域になるよう、
人と人が交流をするためには
まず人同士で人を磨きあう必要がある。
そのためには、行政としては長い目で辛抱強く市民と付き合い
エンパワメントする役割があること。

◆場所を問わない働き方がコロナで加速しているところ、
ワーケーション(普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇取得等を行う)のニーズがうまれていること

◆市民主体で、観光スポットではなく生活空間を観光客に
ガイドするまち歩きガイド、「長崎さるく」は
観光客にとっては長崎がまた訪れたい地になり、
市民にとっては自己肯定感があがりまちに関わる手段にもなった長崎市の事例

◆全国の倍のスピードで人口減少が続くところ
いかに地域外の方々との交流を深めることで地域の力を高めるかの飛騨市の事例

◆対外的な知名度をあげるために大使制度を実施する伊丹市の事例

パネリストがおはなしくださいました。

コーディネーターが最後に指摘していた、
行政が考えるべき公平とは
未来まで見据えて考えられた公平であるべき、
との言葉はその通りであると思いました。

現代は、他者との繋がりや交流によって満たされるニーズが高くなっています。
そのニーズを踏まえた上で
いかに地域の価値を探し、
繋がりや「幸せ」の体感をできる要素も絡めた関連施策を
市民にも市外にもいかに分かりやすく展開していけるかが鍵であることが
2日間示された様々な事例から理解できました。

その視点を持ち、今後の昭島市での提言に臨みたいと思います。