2022年10月26~28日昭島市厚生文教委員会視察:③福井県あわら市における教育について

昭島市議会厚生文教委員会3日目は、福井県あわら市の教育について視察をしました。

◆私自身は、試験そのものについては
試験内容や、結果の受け止め方いかんによって
一律に肯定をしていないのですが、
あわら市では、ご関係者が何度も「PDCAサイクル」をまわすとおっしゃっており、試験はあくまで授業改善のためのいち手段であって、
目的であったり試験結果の数字が全てとは捉えていらっしゃらないと理解しました。

あわら市での試験実施後の活用法は、このような手法もあるのかと参考になりました。

例えば、
・子どもたち自身がつまずきに気付けるよう、
全国学力・学習状況調査を受けた翌日には福井県が準備をする振り返り表で自己採点をした上で、全教員が分析結果を共有する。
・英語の外部検定試験を中3が春に受験。
その後、この結果を分析し英語教員の研修会を行う
(英語教員自身も英語力向上のため、試験を受けるなど前向きであり、教員の英語力も日本一高いとのことでした)

◆また、福井県では伝統的に、当たり前に行われている
中学校のタテ持ち授業もユニークでした。
東京では、一般的には1人の教員は単一学年のクラスを担当しますが、
タテ持ちでは、1人の教員は3学年すべてのひとクラス分を受けもちます。
3学年分の授業準備で時間的負担が増えるとの懸念については、
県外からきた教員によればヨコ持ちに比べて時間的負担がそれほど増えるものではないとの捉え方があるとのこと。

対して、
・他の教員との協働が必要となる環境におかれる結果、質の高い授業を提供できる
・3年間を見通した教科指導ができる
・教員が学校全体をみる意識になる
等メリットが大きいと捉えているそうです。

◆タテ持ちは、教員が協働し高めあうという点が
特に効果的であると捉えましたが、
タテ持ちを即県外各地に適用することへのハードルも大きいと思います。

しかし、福井県で大切にする「多様なつながりの場」や「共通の価値観の共有」については各地でも取り組みできるはずであり、
最上位目標の見定めと確認は確実にやらねばならないはず

福井県では、学校関係者においては、様々な研究会・協議会があり
児童生徒に対しても、幼保小連携、小中連携、中高連携と
つながる仕組みが整っています。

また、共通の価値観の共有については、
特に中学校で重視しており、時間割のなかに「学年会」が組み込まれ、
相談、協議をし、子どもたちのために何が大切かという共通の価値観をとことん共有しているとのこと。

◆国では、個別、主体性、対話などの教育のキーワードを掲げていますが、よりよい実践法を現在試行錯誤中であるとのこと。

例えば、個別については、以下の試行錯誤をなさっているそうです。
・授業中、演習時間では、取り組み内容を個別に変える。
・宿題は、やらされ感の弊害が課題としてあり、
一斉にだしても取り組みが難しい子には個別に範囲を変えたり、
逆に保護者からもっとだしてほしいと要望がくればこちらについても個別に対応をする。
他にも、タブレットを活用して中学生が登校後新聞を読む時間を試験的に実施する等々、
様々なお取り組みについておはなしを伺えました。

先生方の働き方改革もきっと課題としてあるはずですが、
真剣に子どもたちに向かわれ、よりよい学びに向けた試行錯誤を常になさっている様子が伝わってきて頭が下がる思いでした。

厚生文教委員会での3日間の視察で知り得たお取り組みやお考えで
昭島市に活かせるものを見定め、提言してまいります。