議会報告と香害のおはなし会

昨日は、議会報告と香害のおはなし会を開催しました。
議会報告については、主には一般質問とGLP昭島プロジェクトの最新の状況についておはなししました。

◆その後は、小林未沙さんから香害について「空気と香り」という視点からおはなし頂きました。

「住まいの健康配慮ガイドライン」によると
一生涯に摂取する物質の83%が空気であり、内約70%が室内空気。
1日に約18kgの空気を吸っており、呼吸は24時間365日やめることができません。

呼吸する際に小さな分子である香り成分も体内に入ってきますが、
吸った空気は一気に全身をかけめぐり
鼻からは大脳辺縁系に直接とどき、自律神経、ホルモン、免疫に関連する司令官の視床下部にも伝わります。

この司令官は、植物の水蒸気留置法によりつくられた香りではなく、
植物を石油につけこみつくられた香り、あるいは、石油原料、合成香料であれば
うまく働かなくなり、
例えば花粉症やアレルギー疾患、自己免疫疾患など引き起こしますが、
ここに香害、いわゆる化学物質過敏症発症の問題があります。

国では省庁連携してポスターを作成し周知啓発につとめているところですが、
日本では香りが何でできているか成分表示上わからず(95%以上が合成香料といわれている)、
例えば芳香剤やエッセンシャルオイルは雑貨の扱いで表示義務すらないとのこと。

みんなが使っているから大丈夫、売られているから大丈夫ではなく、
まずは自分の周りの香りを見直し、
何を買うか選び、
企業にも声を伝えようとおはなしくださいました。

その後のフリートークでは、
参加者の皆さんからも非常に分かりやすいおはなしであったと大好評でした。
小林さんにはどうもありがとうございました。

◆フリートークでは、皆さん主には香りについてご意見くださいました。

今回はじめて香害について認識なさったという方々もいらっしゃいましたが、
集合住宅にお住まいで隣家からの香りが気になり窓を開けられないと深刻に悩まれる方々が3名。
あるいは、お知り合いが家庭にこられた際の香りや給食白衣の香りが非常に気になるという方々が2名。

おはなしを伺うなかで、
誰にでも起こりうる一般的な、しかし深刻な生活課題であることを改めて実感しましたが、
健康を害してからでは、手遅れです。

そのためには、「知ること」が第一歩であり、
行政でできることは、周知啓発。
効果的な周知啓発は何か、考えてまいります。