不登校児童生徒への校内別室指導:校内別室指導員配置校報告会
先月、文部科学省は令和5年度の病気や経済的理由を除き小中学校に年30日以上登校しない不登校児童生徒数が
過去最多の34万6,482人となり、前年度比15.9%増と公表しました。
国では2023年に不登校対策COCOLOプランを策定しましたが、
各地でも対策が必要です。
昭島市では、不登校及び不登校傾向の児童・生徒に対し、教室以外の別室で一人ひとりの状況に応じた支援を行うため
校内別室指導支援員を本年は「富士見丘小」、「成隣小」、「拝島第二小」、「清泉中」、「多摩辺中」の5校に配置していますが、
昨日は報告会があり、厚生文教委員として傍聴させて頂く機会を得ました。
どの学校もまず児童生徒がリラックスできるような環境整備をした上で
いかに個別のよりよい支援をできるか様々なアプローチを考え、試行錯誤なさっていることがわかりました。
その後は、昨年昭島市で一般向けに不登校についてご講演くださった
東京家政大学 名誉教授・東京家政大学大学院客員教授 相馬誠一先生が
不登校についてデータ交えた様々な分析を示してくださり、大変勉強になりました。
相馬先生のお言葉を借りると、
子どもたちの学力を保障し社会生活力を育てる、
生きる力を育てるという最上位目標を実現するためには、
○事業継続・充実のための予算を確保する。
○幼保・小・中・高という縦の連携に加え、
特別支援教育機関や専門家や校外機関など横の連携を強化し、
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによる初期のアセスメントを重視する。
また校内外で専門的な相談・指導を受けていない児童生徒を限りなくなくす。
など、児童生徒が学校とつながっているうちに
手を尽くすべきであること再認識。
以上、現場のご尽力や成果・課題を知ることができ、
それに対する相馬先生からの具体的かつ前向きな対応策のご助言でエンパワメントされる貴重な場にご一緒させて頂きましたこと、
ご関係者の皆様にはありがとうございました。