2025年9月決算審査特別委員会:民生費(オストメイト周知と装具給付額引き上げ、園での包括的性教育、住まいの確保、障がい者のガイドヘルパー、出張児童館、福祉法律相談、ひとり親ホームヘルプサービス事業、避難行動用支援者の個別避難計画)

続けて、民生費について報告です。

◆オストメイト関連の周知とストマ用装具給付額引き上げ検討
オストメイトとは、病気などによりストーマ(人工肛門・人工膀胱)を増設した方々のことですが、
ストーマ用装具を装着して社会生活を送られるものの、外見からはわかりづらいため周知啓発が必要です。

○「オストメイトとは」から、対応トイレ・災害対応や相談窓口の情報まで一覧にし周知する立川市などの自治体もあり、同様の周知
○ストマ用装具給付額が据え置きのままです。
自己負担額が高額であり、メーカーの値上げがあるとの当事者意見も頂くなかで、給付額引き上げ
を求めました。

◆性被害防止対策:包括的性教育
私立保育所費に関連し質問。
保育園でのわいせつ犯罪がありましたが、
被害にあったお子さんやご家族のケアが必要です。

被害者の尊厳を踏みにじり、生涯にわたり心身に甚大な影響を与え、決してあってはならない性暴力。
二度と起こさない決意を示し、被害者に「あなたは悪くない」というメッセージを伝えるためにも、
市として本腰をいれて予防に取り組むべきです。

現在市では、プライバシーを守るためパーティション購入する事業を実施していますが、
採用段階の対策にはじまる様々な取り組みが必要です。

人権教育ともされる包括的性教育も、
子どもたちが性暴力の加害者、被害者、傍観者になることを防ぐ土台でありひろく実施すべき対策のひとつ。
園関係者に意義を伝え、取り組みを後押しすべきです。

加害者に対する治療や加害家族者支援についての注視も求めました。

◆住まいの確保
住居確保給付金支給の3年の動向の確認。

今後については居住支援協議会の設立にも期待するところ、設立に向けた取り組み状況を確認。

◆障がい者へのガイドヘルパー
10月から最低賃金が改定されるなかで、
最賃と物価高にみあったガイドヘルパー単価とすることを求めました。

◆出張児童館
児童センターの入館者数が学校の立地ごと大きくばらつきがあるなかで、夏に試行された出張児童館について質問。
参加のハードルを下げながら、子どもアンケートの結果を活かして拡充することを求めました。

また、世田谷区のプレーリヤカー事業など地域の団体により遊び場を運営する自治体もあり、
市民連携での場の拡充の検討も求めました。

◆福祉法律相談
社会福祉協議会の事業ですが、昨年度の利用率は44.4%。
身寄り問題など新たな社会課題の相談にも対応する重要な事業であり、
周知はじめ利用率を伸ばす協議を社協とすることを求めました。

◆ひとり親ホームヘルプサービス事業
ひとり親にとって意義ある事業。
都事業でもあり、実施回数を伸ばす工夫をできないか質問。

◆個別避難計画の作成
避難行動用支援者の個別避難計画作成について、
着実な取り組みをして頂くよう質問。