ナチュラルクリーニングでお家をピカピカにしよう
昨日は、生活クラブ生協の企画で
 「ナチュラルクリーニングでお家をピカピカにしよう」に参加。
 人にも環境にも優しい、ナチュラルクリーニング術を学びました。
今回の内容は
 ・せっけん、重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダ等の紹介とそれぞれの個性や使い方についてのレクチャー
 ・すぐにお掃除ができるよう、セスキ炭酸ソーダの水溶液づくり 
 ・酸素系漂白剤を用いた汚れ落としの実演
ひとつでよいから得意なお掃除術を身につけて欲しい、
 また掃除は楽しくして欲しい、
 との講師の方のお話通り、気負わず楽しみながら、汚れが落ちる様子を見て驚いたり
 ワクワクしながら水溶液を作ったりのひとときでした。
 
 
講師の方は70代でいらっしゃいましたが
 この数年、化学物質過敏症の症状に悩まされているとのこと。
 例えば、100mほど離れたところで喫煙なさっている方がいるだけでも
 副流煙の影響で体調が悪くなられるそうです。
そういった実体験とあわせて、自分は加害者になりたくないと
 合成洗剤に関するお話もして下さいました。

国には、「PRTR(※1)制度」なるものがあるそうです。
環境や人の健康に影響を及ぼすとして、国が有害であると指定した化学物質の排出に関する情報を1年ごとに集約・公表する制度ですが、
 こちらの制度の根拠となるPRTR法(化学物質排出把握管理促進法。2000年施行、2001年スタート)では、
 合成洗剤に使用されている合成界面活性剤は
 第1種指定化学物質(※2)の9種類と、第2種指定化学物質(※3)の1種類、計10種類が有害化学物質と指定されているとのこと。
家庭から排出される有害化学物質のワースト1は合成洗剤だそうです。
例えば、PRTR制度で有害化学物質と指定され、
 合成洗剤の主成分として含まれる物質の表示成分名の一部は、以下の通りです。
 ●直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩
 ⇒洗濯、台所、住宅
●アルキルアミンオキシド
 ⇒台所、シャンプー、住宅
●ポリオキシエチレンアルキルエーテル
 ⇒洗濯、台所、住居
●α-スルホ脂肪酸エステルナトリウム
 ⇒洗濯
●アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
 ⇒台所、シャンプー
●ラウリル硫酸ナトリウム
 ⇒ハミガキ、洗濯、台所
●塩化アルキルトリメチルアンモニウム
 ⇒柔軟剤、リンス
●アルキル硫酸エステルナトリウム
 ⇒洗濯、台所
●ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
 ⇒工業用洗剤
●ポリオキチエチレンノニルフェニルエーテル
 ⇒洗車、業務用洗剤
台所、洗濯、シャンプー・リンスなど日常生活での使用頻度多いものです。
 こちらでは紹介しませんが、よく聞く商品名も、多く挙がっていたようでした。
上記、なじみのない名称で記憶することは難しいですが、
 ご自身のため、ご家族のため、次世代以降も安心して暮らせる環境維持のため、
 現在の利用商品がどのようなものか、成分表示を見るよう意識を向ける方が1人でも多く増えることは必要かと思いました。
我が家は、アトピー体質の子どもが産まれたことが生活を見直すきかっけとなり、日用品は石鹸類の力を借りていますが
 掃除にまでは、組み込めていませんでした。
まずは、小さな実践から!
 年末の大掃除では、早速セスキ炭酸ソーダを使ってみたいと思います。
※1 PRTR
 P:Pollutant(環境汚染物質)
 R:Release(排出)
 T:Transfer(移動)
 R:Register(登録)
※2 第1種指定化学物質
 人の健康を損うおそれまたは動植物の生息もしくは生育に支障を及ぼすおそれがあるもの。H22時点で462物質。
 (なお、特定第1種指定化学物質は、人に対する発がん性があると評価されているもの15物質あり)
※3 第2種指定化学物質
 第1種指定化学物質と同じ有害性の条件に当てはまり製造量の増加などがあった場合には、環境中に広く存在するこ事となると見込まれるもの。H22時点で100物質。

