パレスチナ料理教室への参加を通じて~いかに視野を拡げつつ、寄り添えるか

パレスチナ子どものキャンペーンという特定NPO法人があります。
http://ccp-ngo.jp/

先日、同法人のお取り組みのお話を聞き、現地のお料理を作って味わう企画に参加しました。

●パレスチナ問題のこれまでの経緯から、
例えば、ガザ地区では2017年時点で、失業率が50%、人口の8割が人道支援に頼っており、いまなお6万人が仮住まいである現状、
2020年時点では、飲み水が殆どなくなり深刻な水問題が予測されることまで
同地域の問題点をお話下さりました。

ガザ地区に住む子どもの描いた自分たちの居住区の絵が忘れられません。

有刺鉄線に囲まれたガザ地区の中やすぐ外には死者や戦いを連想する絵。
かつて存在したらしい、エジプトへ抜ける地下トンネルをくぐる子どもの様子。
対照的に、ガザ地区の外は明るい色合いで夢のなかの世界のように描かれていました。

●次は現地の文化、各食材のおはなしを伺いつつのお料理教室でした。
現地では、おもてなしを大事にしており、食を非常に大切にしているとのこと。

メニューは
シリア・ヨルダンで主には食べられるらしい「サラダ・ビラーディ」、
ピタパンと、パンに添えられたオリーブオイルに、ミックスハーブ、
レンズ豆・ひよこ豆にターメリックやクミンを加えたスープ、
お米と挽肉を野菜に詰めた「マハシー」、
生命の木といわれるデーツに
ミントの葉も入れた香り豊かなミントティーでした。

トルコ、シリアなど訪れた際に感じたお食事や、ホスピタリティを懐かしく
思い出しながら、とても美味しく頂きました。

●シリアについては、2年ほど前に昭島市で映画「それでも僕は帰る」の上映企画を行いました。
https://www.cinemo.info/theater_detail.html?ck=432
とてもショッキングな映像でしたが、実際に現地で起きた内戦の一旦を知れました。
主人公が、世界よ、僕たちを見てくれと訴えていたシーンはずっと心に残っています。

今回の企画参加を通じて、
まずは、自分の足元の問題解決が大事とはいえ、
日常的に生命の危険にさらされている地域は確実に存在しておりそういった問題にもキャッチする気持ちや余裕も持つこと、
また全ての問題に対してアクションを起こすことは難しいですが、せめて心を寄せて風化させないこと、周りにも伝える機会を持つこと
どうしたらできるのか非常に考えさせられました。