新型コロナウイルス感染拡大に伴う、子どもに関するアンケート 結果

4月23日~28日、昭島・生活者ネットワークが、市内の子育て世帯対象にアンケートを実施いたしました。

74名のご回答者には、ご多忙なさなかにお時間とって下さいましたこと、心より御礼申し上げます。

主には休校に係る設問でしたが、小中学校以外のお子さんがいるご家庭についても心配なことがあるのに外に伝えられない方がいらっしゃるかと、敢えて子どもの対象年齢を絞り切らない形とさせて頂きましたことどうぞご了承ください。

(未就学児についてもお声をお寄せ頂きましたが、関係部署のご担当に伝えるようにいたします。)

◆以下は、年齢ごと集計の形ではありませんが、アンケート結果概略です。自由記述は要点を抜粋しました。

【ご回答者の児童の通う施設上位3位】

小学校74.3%、中学校36.5%、保育園20.3%

【子どもを預けられる・みられる目処が立たない日上位3位】

週0日 66.2%、週5日 14.1%、週2日 9.9%

【子どもが過ごす場所、過ごし方や家族含め一緒に過ごす方のストレスについて不安がある】

75.7%

【お友達や先生など家族以外との関係性について心配なことがある】

60.8%

【学校開校時のライフスタイルと概ね変わらず日中過ごせている】

16.2%

【昼食は家族が用意】

94.6%

【ゲームやスマートフォンに関わる時間は増加】

73.6%、

※なお、増えた方が何らかの対応をしているのは55%

自由記述の「効果のあった工夫は」については、

親が一緒にいれない、いろいろ試したが効果がなかった、いまは制限しないほうがよい、というご意見とあわせ、以下のような取り組みも寄せて頂きました。

・機械で時間設定をする。

・子どもと話し合いをしたうえで、時間やルールを決める。自主的に動いてもらう。

・日中は学校の時間割に合わせて行動。勉強や手伝い、身体を動かすことを条件にする。

・学校からの課題である縄跳びや、マラソン、散歩、料理や工作、アナログゲームなど、他に楽しいものを親が見つけて声をかける。

・知識や学習につながるコンテンツ・ゲームをしたり、目的があってやっていることもあるので、その内容を前向きに共有する。

【お子さんの外出について気を付けていること、不安なこと】

・殆ど外出しない、子ども1人では外出させない、買い物は連れてゆかない(しかし子どもの留守番が不安とも)、というご意見を多く頂きました。

一方、外出なさる方々については、家周辺の外出してよい範囲を決める、人がいない時間帯にマスクをして公園で遊ぶ、人の集まらない公園や河原へ連れてゆく、サイクリング、(犬の)散歩、ジョギング、マスクは必ず着用する、物に触らない、散歩では人との距離に気を付ける 、家に子どもだけの日は外出させない など寄せて頂きました。

・心配なこととしては、本人が怖がって全く家から出ない、学校が再開されたら毎日登校できるか含め体力不足や健康への影響、社会との繋がりが絶たれていることでの社会性やコミュニケーション力・心の成長への影響、マスクを着用していない方が心配、子どもがマスクをしたがらず周囲の視線が気になる、出先での消毒液不足が不安 など挙げて下さいました。

【外遊びなどで近隣の大人や上級生などから注意を受けたりなど不本意な思いをしたことがあるか】

・静かに遊ぶよういわれた、散歩をしていたら「学校が休みなのに」と言われた、写真を撮りながら注意した大人がいた、子どもがお友達に注意された、遊具は駄目と近所の人にいわれて悲しくて嫌だと子どもが伝えてきた、外遊びをするのは信じられないと友人に否定された、ジロジロみられたり他者の目が厳しい、たまたまあった友人と立ち話をしたら帰るよういわれた、家の前で近所の子数人と縄跳びをしていたら学校に連絡が入り学校の先生が状況確認に来た など寄せて頂きました。

あわせて、判断が家庭ごと、また子ども自身も異なるため悩ましいという声も複数寄せられました。

・様々な情報が溢れ、受け止め手により捉え方も違ってくるなか、他人の行動が気になる市民がいらっしゃいます。1人1人が感染拡大を防ぐ行動をすることとあわせ、心身の健康維持も重要です。家にいることが大事ですが、健康維持のため、「これに気を付ければ、外出ができる」という指針が示され共通理解を持つことは重要であると実感した回答でした。

【学校からの発信をお子さんと情報共有している】

91.8%

【在宅学習の進め方上位3位】

学校からの学習の目安や配布プリント91.8%、民間の有償通信教育32.9%、塾19.2%

【学習時間上位3位】

1時間42.5%、2時間26%、3時間20.5%

【くじラーニングの利用】

21.1%

利用しない理由上位3位:子どもそれぞれのパソコンを使える環境にない23.2%、くじラーニングのID・パスワードを知らない17.9%、インターネット環境がない7.1%

(また、その他の自由記述でくじラーニングのハード・ソフト面での使いにくさについても、別にご意見が寄せられました。)

【学習面などに不安があった場合に学校に相談しているか】

相談することがない50.7%、相談できていない35.2%、相談している8.5%

【図書館・図書室の書籍貸出を希望する】

62.9%

【その他、自由記述】

・安全に過ごせることが一番で5月6日以降も休校を延長してほしいが、長期化することでの子どもの生活や学びが不安、休校中の学習や子どもの状態把握はどのようにしてゆくのか、今後のカリキュラムは 等 先行きが見えないなかでの不安の声が寄せられました。

また、お子さんの特性ならではの不安、再開後リズムを取り戻すまでの身体や心のケアの要望や、新1年生ならではの勉強・コミュニケーション・再開にあたっての取り組みや不安も寄せられました。

・子ども1人ひとりに安全なタブレット端末を貸与しての、オンライン学習の導入や、テレビの活用についても意見が寄せられましたが、かたや、プライベートでオンラインを試行しているが、使いこなすには練習が必要であること実感したり、ゲームも含めるとデジタルデバイスに接する時間が多くなってしまうのが悩みとのお声もありました。

・また、各ご家庭内のインフラが異なるなか、紙の課題については学校から郵送したり親が取りに行くなど対応を講じてくれないかとのご意見も。

・子ども同士のコミュニケーションはどのように担保するか、ラジオ放送の機会を増やしてほしい、学校が子どもたちを気にして頑張ってくれているのが各種連絡やホームページを見て伝わり救われる、など外部との繋がりについてのご意見もありました。

・就労するご家庭については、子どもをみながら在宅ワークをすることでのストレス、子どもだけで留守番させることや親が勉強をみてあげられないことへの不安、仕事を休むことで収入がなくなることへの不安、育児については親1人で毎日約12時間子どもと接することでのストレスについてもご記載ありました。短時間でも外へ出ることで親子のストレスが緩和されるとのご意見も。また、在宅時間が増えるなか、家で本を読ませたく図書館再開や図書カード補助を希望する声もありました。

◆以上、各ご家庭ごと、不安の大きさが異なるだろうなか、不安が大きいご意見により焦点をあてつつも、現実的に早急な対応ができることは何かと考えた上で、篠原有加議員と教育委員会へ相談してまいりました。

(相談内容は、https://hayashimaiko.seikatsusha.me/blog/2020/04/29/763/?fbclid=IwAR2ZjxUnBjnb0rKJvdm-AZE-t5ZZgMHG6ZyyiYZrTMAl4SJRlZQGvHUNjUA にてご報告しております。)

上記URLにも記載しましたが、学校休校延長が継続し、ご家庭ごとの疲弊、悩みは、今後も刻一刻と変化するはず。

平時は問題ないご家庭でも、現在は緊急時。通常と環境はガラリと変わっています。それにストレスを感じつつも前向きに適応できる方がいれば、できない方がいて当然。ご本人の資質やキャパシティのためではなく、不可抗力です。

頼れる親類・友人がすぐに思い当たらなくとも、相談先は官民問わず各所に設けられています。どうしようもなくなる前に、相談をして下さい。

私たちも休校期間中、少しでも不安少ない心理状態でお子さんと過ごせるよう、引き続きお声を聞き、考えてまいります。

最後に、ご協力くださった方には、ご多忙ななかお時間をとってアンケートへご回答下さいましたこと、改めて御礼申し上げます。

※日常的な発信はFacebookを活用しております。公開設定のため、アカウントをお持ちでない方にもご覧いただけます。

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