2023年3月一般質問 2 昭島の地下水を安心して飲み続けるためのPFAS実態把握
3月議会の一般質問の動画が、市のHPから配信されました。
昭島市議会 議会中継 – 発言内容 (discussvision.net)
今回は、①自分らしく生きるための施策(障がい者福祉の充実、子どもの人権救済のための子どもオンブズパーソン設置)
②昭島の地下水を安心して飲み続けるためのPFAS実態把握
③昭島駅北口物流センター開発計画の大綱3問をとりあげました。
1回目質問の答弁→11分30秒ごろ~
一問一答の再質問→30分20秒ごろ~です。
質問項目ごとに分けて報告いたします。
大綱2 昭島の地下水を安心して飲み続けるためのPFAS実態把握
有機フッ素化合物の総称であるPFASは、環境中でほぼ分解されず残留し続け、人間を含めた生物の体内に入ってもなかなか排出されません。
毒性的評価・人への影響の見解は定まっていませんが、
アメリカ環境保護庁は、特定のレベルのPFASは一部のがんのリスク上昇、生殖への影響、コレステロール値の上昇、肥満のリスク、子どもの発達への影響、免疫力の低下など関係する可能性があるとしており、見解が定まっていないからこそ、予防原則の考えにたつべきです。
PFOS、PFOAの製造・使用は原則禁じられましたが、PFASは4700種類以上あり、代わる新しい物質の使用が増えている状況です。
実際に、2003年から2011年に実施された北海道大規模コホート「環境と子どもの健康に関する研究」では、対象者の80%以上の血液サンプルから8種類のPFASが検出されました。
現在は、過去最も多く使用されたPFOS、PFOAについて暫定目標値1リットルあたり50ナノグラムと定められましたが、市の令和4年度の測定結果は東部・北部系給水栓で1リットルあたり7.5ナノグラム、西部系給水栓で4.1ナノグラムでした。
有機フッ素化合物の水質検査結果について|昭島市 (akishima.lg.jp)
国では更なる対策強化に向けて動きはじめましたが、
市としては100%深層地下水を供給する自治体の責務として、
3箇所に留まらない細かな実態を把握し情報公開することが、
市民が地下水を飲み続ける安心感に繋がると昭島・生活者ネットワークではかねてから考えており、質問しました。
現在、市としては、上記3箇所の測定数値が低いこと、
また、過去の調査結果も低かったことにより、
東京都による水質測定調査を注視し、万一都の調査結果で指針値超の結果がでた場合に、所有者への注意喚起、速やかな公表、周辺井戸の調査等対応するとしています。
しかし、都の調査任せでいいのでしょうか。
また、井戸からの水が集まる着水井ではなく、水道水源井戸ごとに調査すべきではないでしょうか。
数値が低いから細かな測定をする必要はなく都の調査を注視する、
あるいは流動調査の結果から問題がないであろうというはなしではなく、
細かな測定をし情報公開することが市民の皆さんの安心に繋がるとともに、
万が一にも指針値超がでた場合、速やかに汚染源を特定できます。
例えば、武蔵野市では今回深井戸29本すべてについて井戸ごと調査をしたようです。
昭島市としても、貴重な水資源に恵まれた自治体の責務として
1か所からでも測定箇所を増やし市民に公表して
安心に繋げる必要があると考えます。