2023年9月厚生文教委員会・協議会(陳情審査、条例改正、教育委員会の事務事業に関する点検及び評価報告書、田中小学校自閉症・情緒障害特別支援学級開設、アキシマエンシス管理に関する指定管理者モニタリング・評価報告)

本日は厚生文教委員会・協議会が開催されました。
議題は写真の通り。

◆条例改正
昭島市特定教育・保育施設、特定地域型保育事業等の利用者負担に関する条例の一部の改正がありました。
都の制度変更に伴い、第二子以降の利用者負担が無償になります。

◆陳情審査
健康保険証の存続を求める陳情審査がありました。

マイナンバーカードについては、陳情に示される、被保険者の資格情報の誤登録ついては報道でも大きな問題として再三取り上げられていましたが、決してあってはならない事態です。
他の委員の質疑では、市では誤登録については確認されていないとのことではありましたが、資格確認の機械的な不具合は発生しているようです。

この状態でマイナ保険証を利用促進されても不安が残ることは間違いありません。

そもそも診療報酬の見直しや高額のポイント付与など普及の進め方も問題です。
日本弁護士連合会の会長が2022年9月にだした「マイナ保険証」取得の事実上の強制に反対する会長声明では、「同カードを取得しない者に不合理な経済的不利益を与えるなどして、マイナ保険証に誘導し、その原則化を図るものと言える。その先には、従来型保険証の原則廃止が想定されているのであり、「国民皆保険制度」を採用する我が国では、全国民に対してマイナンバーカードの取得を強制するのに等しいのであって、番号法の申請主義(任意取得の原則)に反し、マイナンバーカードの取得を事実上強制しようとするものにほかならない」と指摘しています。

他にもマイナ保険証は、要介護高齢者や性的少数者の利用など多方面から問題点が指摘されており、その解決策が不透明な状態です。

マイナ保険証を持たない方に発行する資格確認書についてもまだ議論の最中で確たる方針が分かりません

態度表明をできませんでしたが、
拙速な制度変更ではなく、従来の健康保険証の存続が必要であり、国へ健康保険証を存続する意見書提出を求める同陳情を採択すべきと、採択に挙手をしました。

結果として不採択となりましたが、こちらの問題について注視してまいります。

◆昭島市教育委員会の事務事業に関する点検及び評価報告書(令和4年度)
令和4年度の報告書から、従来より分かりやすい表記に変更されました。

じきに以下URLから今回議題にあがった報告書も公表されますが、
ぜひ一人でも多くの方に興味をもってご覧頂きたいです。
https://www.city.akishima.lg.jp/s111/010/030/20140927223435.html )

確認したい点は多岐にわたるのですが、今回は以下につき質問・意見しました。
●個に応じた支援の充実の施策について、日本語指導員が必要な児童生徒への個別対応の充実。

●人権教育としての性教育の推進。

●体験格差が報じられているなかにも、様々な体験がその後の自尊感情等にプラスに働くとの文科省調査もあり、地域と連携しての日常的な体験活動の推進とその仕組みづくり。
昨年の食育シンポジウムで披露されたような、探求や深い学びに準じた取組みの継続性。

プールの授業について令和4年度の取組み、夏休み中のプール指導、民間活用の今後の展望、民間活用利用外の学校での暑さ対策など諸事項の確認。

●環境教育の推進に関連し、学校での太陽光発電の際には、蓄電もし災害対策ともする検討、
断熱ワークショップ実施の検討の必要性について。

●文化芸術に接する機会の充実の取組みとして、市民ニーズが高い「ふれあいコンサート」の学校への出前の検討。

●生涯学習サポーターが取り組むあきしまカルタについては、市民参加のよい事例であり
現在更新にあたっているカルタの作成完了時には、しっかりとした周知と有効活用
をはかること。

◆田中小学校自閉症・情緒障害特別支援学級の開設
現在の富士見丘小学校に設置している自閉症・情緒障害固定学級の児童数が増加傾向にあり、
令和6年度4月から田中小学校に学級が新たに開設されます(通学対象区域は、光華、成隣、田中、拝島1小、拝島2小、拝島3小)。

インクルーシブをどう捉え、子どもたちそれぞれの最善の利益を確保していけるかは
ケースバイケースの部分もあるでしょうが、
インクルーシブの考えを常に根底に持ちながら、支援が必要なお子さんには必要な支援がいくよう環境整備につとめて頂きたい。

◆令和4年度昭島市教育福祉総合センター及び昭島市民図書館の管理に関する指定管理者モニタリング・評価報告書
市によるモニタリング・評価報告の結果が議案にあがりました。

サービスの質の評価が、業務の履行に関する評価と比べて相対的に低い点については、
人材養成が必要なのか人が足りないのかなど状況が分からないながら
指定管理者とはしっかりコミュニケーションをとって頂きたい旨意見しました。

また、施設等の維持管理の手洗いや清掃については、
受託先がどこであっても人や環境への負荷が少ない合成界面活性剤を含まないもので徹底して頂きたいこと確認しました。