令和5年度昭島市特別支援教育に関する講演会「発達特性のある子の支援」

先月は、教育委員会の特別支援教育に関する講演会に参加。
テーマは「発達特性のある子の支援」で、島田療育センターはちおうじ小児神経科医の福田あゆみさんが講師でした。

①粗大運動(年齢をおっての首座り、寝返り、お座り等々)
②微細運動(物に手を伸ばす、積み木を振る等)
③言語発達
④社会性発達
について、定型発達に対して発達がゆっくりか、あるいは凸凹がある場合は、神経発達症(最近は発達障害ではなく、神経発達症とよぶ)とみなされます

人にはいろいろな特性があり、
定型発達と神経発達症の境界は曖昧。
子どもが日常生活に困り感がなければ自然経過をみる(同じ子どもでもそのときどきの年齢で困り感も違う)

一方、支援を求めている場合は診断が必要

重要なのは、子どもの困り感のサインにまず気付けるか
問題行動も子どもが困っているサインであり、
そうした数々のサインについて具体的に示してくださいました。

◆検査をするのは、診断名をつけることが目的ではなく、
大事なのは子どもたちに寄り添うこと

家庭や学校の困り感の解決も大切とはいえ、
一番は子どもの困り感の解決にむけて、担任の先生が一人でかかえこまず学校・医療等、チームで連携する。

例えば、読み書きが難しい、座ると姿勢が崩れる等、
努力不足ではなく、合理的配慮が必要で
教材や教え方、クラスの環境調整等工夫。

困っている行動については記録をし、学校の対応とその結果を完結に記録。

二次障害としてのうつ病(サインとしては、頭痛、腹痛、睡眠不足、食欲低下、やる気がなくなる、ひきこもる、暴力、イライラ、悲観的)の予防の必要性についてもおはなしくださいました。

応用行動分析という、
行動の直後にほうびとなる刺激が与えられるとその行動が増加、
ほうびがないと行動が減少、
行動の直後に不快な刺激等与えられても行動が減少するという
人間の行動原理に基づく働きかけなども紹介されていました。

薬物療法についても紹介がありましたが、
こちらについてはもっと情報収集をした上で発信をします。

いずれ就労して自立した社会生活を営むに当たり、
好きなものが続くとは限らないし、
好きでないものでも続くことがある。
好きでも好きでなくても続かないものには手をださない
といった適性を考える必要がまずある

また自立に向けては年齢にあった社会資源をつかい(就学前は療育、加配、医療機関受診。就学後は特別支援教育、医療機関受診。卒業後は福祉事務所、ハローワーク、障害者職業センター、発達障害者支援センター、医療機関受診)、
支援をつないでいく必要があること、
長い目でみてその子どもが生涯自信をもって楽しく生きていけるためのサポートの必要性についておはなしくださいました。

困り感あるお子さんに気付き、
その困り感に対して周囲が連携していかに対応していくかが
お子さんの肯定感やその後の自立に大きく関わることを再認識しました。

そうした個別の気付き以外に、
社会で発達についての理解をすすめる必要があることも実感しました。

理解があるかないかはお子さんの肯定感向上、家族の不安感軽減に繋がり、
いま言葉だけ先に一人歩きしている「インクルーシブ」の実践の土台にも繋がるはずです。

現在進行形で、多摩北エリアの生活者ネットワークでインクルーシブテーマの活動の取り組みもしているところであり、
市においてどのような取り組みが必要なのか考察を深め議会質問に繋げていきたい。