安心して過ごせる場、相談できる場「くらしの保健室」への視察
先月、「くらしの保健室」を視察させて頂きました。
https://tamakouki.com/service/infirmary/
責任者の間渕 由紀子さんは、
立川病院地域連携センターや新田クリニックで厚労省のモデル事業となった在宅療養何でも相談室でご勤務ののち、2018年にくらしの保健室を立ち上げ。
資金の関係で一旦閉じられますが、
2019年に訪問看護・リハビリ宮沢の太陽2Fに場所をうつられ、
買い物途中など気軽にふらっと立ち寄れる無料で相談できる「ふらっと相談」の場を開かれています。
大切にしているのは、支援者中心でなく、当事者中心で相談にのること。
精神・知的障害の就職相談、
末期癌の対応の相談等々、多岐にわたる内容(お金の相談以外は何でも受け付け、必要応じて地域資源と繋げて対応)について、ヘルパー・家族等、各所からの相談がくるとのこと。
支援のはざまにいる方々に対し
当事者目線でよりよく人生を生ききるために
あたたかく丁寧に相談にのっていらっしゃる数々の事例をおはなしくださいました。
相談以外にも、以下の取り組みをなさっているとのこと。
◆市民の学びの場
→認知症、コロナ、脱水、便秘、加齢等々。
上智や杏林大学の生徒、東京都認知症大使の方、介護士など様々な方との学びの実践。
◆居心地が良い安心の居場所
→役所や地域包括から繋がってくる人がいたり、男性もくる。
◆交流の場
◆連携の場
→病院、ケアマネ、ヘルパーステーション、福祉用具事業者、民生委員、かかりつけ医、地域包括支援センター、社協等々
◆育成の場
→ママ友、地域住民、民生委員等々と一緒に地域をつくりたい。
認知症当事者が活躍できる場もつくる。
◆フードパントリー
◆社協と連携しての安否確認
→社協でリーフレット「くらしの保健室たまにでかけてみませんか」を作成、訪問なさった方の安否確認を地域コーディネーターとも連携しながら実施。
認知症の方が多い状況ですが
認知症であっても本人の持つ可能性を重視し、
希望をもって支援にあたると笑顔でおっしゃっていたことが印象的でした。
大切な視点ですね。
こうした相談先が市内各所にあれば
住み慣れた地域でより安心して自分らしく生きることに繋がるはずです。
くらしの保健室と連携しての相談先拡充については、
これまでも議会質問のなかで歴代生活者ネットワーク議員が取り上げをしてまいりましたが、
引き続き、重要な施策として求めてまいります。