GLP昭島プロジェクト:2024年7月25日 東京都環境影響評価審議会第2部会が開催されました

昨日は、東京都環境影響評価審議会第2部会が開催されました。
議題は、GLP昭島プロジェクトの環境影響評価書案にかかる質疑及び審議です。

オンラインで聞き取りが困難な場面もあり、正確な記録は東京都の会議録の公開を待ちますが、
昨日書き取りできた概要は以下です。

昨日含め審議は4回(うち事業者の参加は3回)とのこと。

見解書縦覧は、8月6日~26日予定。

◆評価書案に対し提出された意見数は、都民意見438件、関係市長意見3件(昭島市、立川市、武蔵村山市)。
都の担当も、非常に多い都民意見数であり、切実な意見も多数よせられたと冒頭述べながら
意見の概要が報告された。

◆委員からも活発な質問がでました。
今後の審議や見解書を注視します。

以下、委員意見の概要。
○温室効果ガス:
・EV車をどの程度活用するのか。
・PUEをもっと下げられないのか。
・太陽光発電を増強できないのか。
・調理施設については都市ガスはCO2を排出するためオール電化とできないか。

○史跡文化財他:
・昭島市教育委員会と連携をとれているのか。
・史跡として重要な玉川上水は景観含めしっかり対応するか。
・彫刻園の今後は。
・フォレスト・イン昭和館の今後の扱いは。
・テナントへのガバナンスについて、確実な実践をどのように目指すのか。
・車両進入について、駐車スペース確保などの対策は。
・史跡文化財、景観、自然との触れ合いの相互連携をはかるべき。
・日影について、光害の対策は。

○日影他:
・評価書において、建物単体ごとの影響予測ではなく、建物全体で予測し住民の安心に繋げるべきではないか。
・色彩等慎重に検討すべき。

○生物・生態系:
・アニマルパス整備とあるが、どの位置に何本通すなど具体的想定は。
・生き物の生息環境をよくするための池とは、どこにどのような池をつくるのか。
・緑の量だけではなく、質についても考慮すべき。

○計画の意義他:
・昭島という立地に物流倉庫が必要なのか。テナントは確実に入るのか。
・緑の質について、伐採樹木や植樹について具体的数を示し住民の安心に繋げるべきではないか。

○水循環:
・敷地内の深井戸の利用はやめるとのこと。また、深層地下水の直接的影響考えにくいのは妥当だとおもうが、昭島市長の意見でもあった水道水源をふくめたモニタリングの対応は。
・敷地内に何本か井戸があるか使わないのか。その井戸で水位を観測し、市へ情報提供しては。
・浅層地下水について、GLPは地下水源より掘削が浅いなどのロジックであるが、この点は大きく異論ある。浅層地下水に影響を与えるのは、構造物や掘削だけではなく、表面からの雨水浸透のプロセスが変れば影響も異なると指摘。地下水脈はそれほど深い訳ではなく、市に聞いたり周辺に聞き取りすべき。
・雨水浸透施設が重要だが、何を根拠にどこにどう設置するのか。
・データセンターの空冷の周囲への影響は。
・雨水浸透ますは、昨今の集中豪雨も鑑みて、かなり多くつくる必要があるのではないか。