脱炭素と地域活性の学習会を開催しました

昨日は、生活クラブ関係グループ地域協議会・昭島まち楽会による
脱炭素・地域活性の学習会を開催。


◆岡田やよいさんからは、
海外の先進事例をおはなし頂きました。

●デンマークは、
1985年原子力発電所を導入しないことを決め、
2022年年間発電電力量のうち自然エネルギー割合が約84%。
視察先のサムソ島では、
再生可能エネルギーにチャレンジすることで
従来かかっていたエネルギーコストを削減しながら余剰電力を電力会社に販売し、
地域を豊かに!
また、その過程で、住民と何度も話合いを重ね民主主義を実践していました。

●ドイツは、
昨年、最後の3基の原発が停止。
2022年の電力のうち再生可能エネルギー割合は44%。
視察先のライン・フンスリュック群では、再エネに転換し
その分のコストで住民の目にみえる学校や官庁などの公共施設から変化をおこし共感をよぶ。
さらに発電の賃貸料でつくった吊り橋には
観光客も増えその収入で
地域が豊かになるスパイラルにはいっていました。

視察を通じて岡田さんが感じられたことは、
日本はまだやれていないことがあるということはのびしろがある。
ワクワクしながらThink Local Act Localを胸に、
できることに取り組みしたいということ。

◆歌川学さんからは、
脱炭素とデータセンターの環境影響について
おはなし頂きました。

●本来、すでにある技術で日本全体でも
90%以上はCO2排出削減目標を
達成できる。

課題は、既存技術の地域全体への普及。

民間とも連携しながら市民はじめとした必要な先に
家電など機器交換の際に省エネ切り替えのメリットの情報提供をする手法、
その際に頭金ゼロの費用負担をする手法、
再エネの普及とそれにわわせた乱開発防止など
具体的な地域政策についてもおはなし頂きました。

岡田さんの事例でも言及されていましたが、
脱炭素は地域でお金がまわるメリットがある!

●そうした取り組みに非常に大きな影響を与える、
GLP昭島プロジェクトのデータセンターについても改めておはなし頂きました。
それらへの対策として、
・再生可能エネルギー100%を徹底する
・地域に深刻な影響を与える可能性がある排熱を、
地域熱供給として逆に活用する
・ヒートアイランド対策として、公害防止協定を締結する
・エネルギー効率をよりよくする
・住民参加を保障する仕組みを整える
他、提案いただきました。

質疑の時間には、参加者から様々な質問がありました。

学習会終了後は、夜まで関係者で学習会の振り返り。

内容の消化と頭の整理ができました。

データセンターの環境影響については
各種懸念に対しどう事業者に対応を求めるか、
また、地域で脱炭素をどうおしすすめるか、
引き続き議会で提案します