2025年6月一般質問②循環型社会の形成について

昭島市のHP上で、先日の一般質問の動画配信が始まりました(任期中は視聴いただけます)。

(※1回目の質問と答弁は以下に書き出しています。
https://akishima.seikatsusha.me/blog/2025/06/24/2529/ )
国連環境計画国際資源パネルによると、世界の天然資源の採取と加工が
地球全体の温室効果ガス排出量の要因の55%以上、
陸域の生物多様性の損失と水ストレスの要因の90%以上、
粒子状物質による健康影響の最大40%を占め、
気候変動を1.5度未満に抑制し生物多様性の損失を防ぐ目標をはるかに超過しています。

私たちの存在基盤である環境や自然資本がゆらぐなかで、大量生産・大量消費・大量廃棄の一方通行型の線形経済から、
資源を効率的・循環的に有効利用する循環経済への移行と循環型社会の形成は、国際社会共通の差し迫った課題ですが、
国は、循環経済への移行は、環境課題の解決以外にも、輸入物価上昇の影響を抑え国際的な産業競争力や経済安全保障を強化するとともに、地域経済の活性化や地場産業の振興、地域課題の解決を実現し、持続可能な地域、さらには人類と地球全体の未来まで持続可能なものにするともしています。

本定例会では以下にあげる項目について質問・提案をしましたが、
市がコーディネーター役となり地域のあらゆるステークホルダー間の連携・協働の促進をコミュニティ創出の機会にもして頂きたい

市民との連携
【周知】
○先日の環境緑花フェスティバルで、市の環境施策の認知度アンケートをとった市民がいらっしゃいましたが、施策ごと認知度に偏りがあり、目指すべき社会像と市の施策を一覧にして周知を行う。

○ごみ処理行政を自分事にするための出前講座について、周知を行う。

○消費者の行動変容を促すため、人件費含めた廃棄物処理コストを算出し、廃棄物会計の見える化をする。

【協働】
○市民協働の要と捉えている廃棄物減量等推進員については、現在自治会からの選出だが、手挙げ方式も可能にする。

コンポスト事業について、生ごみ収集、堆肥化、野菜栽培と循環型の取組みをしコミュニティまで創出する農園がある近隣自治体があり、市でも協力頂ける方がいれば、地域の畑のあいているスペース等で、試行する。また、生ごみの有効活用推進を担うサポーターを設置し、市民にも事業をリード頂く。

事業者との連携
○循環型社会形成推進基本法では、事業者・国民の排出者責任を明確化し、生産者が生産する製品等について使用され廃棄物となった後まで一定の責任を負う拡大生産者責任の一般原則を確立しており、拡大生産者責任の周知や協力要請を行う。

○循環型社会形成には、大規模開発を検討する事業者、GLPの協力が必須
→データセンターのサーバーの寿命は5年程度で、多くの電子廃棄物が発生しますが、2025年にサーバーと部品の再利用を最大90%増加し、主要製品とデータセンターのIT関連資産の包装から使い捨てプラスチックを排除するなど先進的に取り組む企業もある。廃棄物の軽減については、日本最大規模のデータセンターであるからには、先進的な取組みをひきつづき求めるべき。

→フォレスト・イン昭和館解体計画は非常に残念との市民意見を頂きます、チャペルについては、解体に伴う環境負荷、何より市民の想い出が多い建造物であることから、残して市民開放など資源をいかすよう事業者に働きかけるべき