令和5年度予算審査特別委員会⑤教育費(特別支援教育、学習支援員、スクールソーシャルワーカー、対話に関する教員研修、子どものマスク着用と黙食)
毎年、3月定例会では、次年度の予算審査があります。
会派の人数ごとに質問時間が異なりますが、みらいネットワーク会派は70分の持ち時間。毎回時間が足りず、質問しきれなかったものが残ります。
費目ごと質問内容をご報告させて頂きますが、教育費については以下取り上げをしました。
◆特別支援教育、学習支援員、スクールソーシャルワーカー
子どもの困り感への対応策について、以下着眼点から確認しました。
・特別支援教室に子どもも親も納得して通えているか確認をしたところ、
お子さんと保護者の気持ちを充分伺い入室との答弁。
支援が必要と思われるお子さんがいるが学校の働きかけが有効でない場合、
学校や生徒保護者から教育委員会に相談があれば、共有しながら支援に努めているとのこと。
・学習支援員の小中学校の配置について、今年度予算では小学校14089時間、来年度18316時間(4277時間増)。
中学校では今年度3523時間、来年度4228時間(705時間増)。
上記に、小学校中学校とも、228時間の予備費がつく(予備費は学校の状況により年度途中に対応するための予算)。
配置については、学級数規模に応じて年度当初は配当。
(それとは別に特別支援教育支援員は学級数ではなくお子さんの支援の必要に照らした配置。)
学習支援員は予備費をとっており、上記の通り年度途中に学校からの要望に応じた配置とのこと。
落ち着かないクラスへの支援員の配置については、学校要望を踏まえて教育委員会として対応し、学級の状況は指導主事と事務局でも状況把握につとめ、関係者も関わって頂きながら学校が落ち着くよう努めているとのこと。
学校から要望がないケースもあるかもしれず、状況把握と適切なサポートを求めました。
支援員が様々な場面で必要とされる状況ですが、
今年度から支援員の研修を実施、令和5年も実施予定。
そのなかで支援の必要なお子さんに対する理解及びスキルアップを図る計画とのことでした。
・昨年スクールソーシャルワーカーが対応していない学校が市内に3校ありました。
学校から要望がありスクールソーシャルワーカーが対応、
要望がなければ学校で対応できているとの教育委員会の受け止め方ではありますが、
万が一にも支援が必要なお子さんに支援が行き届かない状態にならないように活用について促すべきです。
◆教育研究事業費
これからの学びには対話が欠かせない。
日野市のように、対話について、教員研修・新人研修・研究発表会などする自治体もあり、市でも検討する考えがあるか確認をしました。
教員研修については、職層や担当役職にあわせて様々な研修があり、
研修指定校でも対話的な研修に努めていく計画をしているとのことですが、
対話がしっかりできる関係性を子どもと築くべきです。
◆マスク着用指針と黙食
マスクの着用指針が3月13日から個人判断となったため、市の対応を確認しました。
学校教育活動のなかでは、無理強いはしないが、3月31日までは着用、4月1日以降、国や都の通知を踏まえて考えるとのこと。
また、黙食については、基本的対処方針が変更された12月8日付けで
座席配置の工夫や適切な換気の確保など措置を講じ、大声の会話は控えるなど指導した上で食事のあいだ児童生徒の会話をすることは可能であること通知済みとのこと。
この間、マスク着用や黙食については様々な観点からのお声を頂いてきましたが、
子どもの発達をいかに守れるかと、人権的な観点に焦点をあて対応すべきと意見しました。