平成30年度 昭島市青少年補導連絡会講演会「ネット・ケータイのトラブル最新事情と子供を守るためのファミリーeルール」

平成30年度 昭島市青少年補導連絡会講演会「ネット・ケータイのトラブル最新事情と子供を守るためのファミリーeルール」に前半のみ参加しました。
 
インターネットとどのような方向性でもって付き合うか、大人も考えさせられる内容でした。
 
以下、備忘もかね書き出しますが、現在の社会情勢の問題点までしか拝聴できず
肝心の対処については、参考まで以下のファミリーeルールURLを貼り付けします。
 
トラブル事例への対処のワークシート および ルールづくりのシート → https://www.e-rule.jp/download/
(以下に、ダウンロードできる資料を一部抜粋)
 
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◆昭島市青少年補導連絡会 会長からのご挨拶
昨年交流サイト、オンラインゲームなどネット依存症の中高生が93万人との発表。
5年前の統計では52万人で、約倍に。
また、利用しすぎの予備軍は推計161万人。
 
一番の問題点は学業低下に結びつく。高学年になるほど授業中の居眠りがでる。
また、いじめに発展するのが1割。
 
飲酒と喫煙についても問題視。
 
会長のお考えでは、いろいろな学校の保護者会に出席するも生徒が悪いという考え方は疑問。
家庭で普段の生活をみることも必要ではないか。
 
◆昭島警察署からの薬物に関する現状のお話
法規・ルールに反する用い方をした場合、1回でも乱用とみなされる。
昨年昭島では、薬物乱用は青少年含めて24件発生。
大麻が青少年中心に増加。依存が少ないという情報や、カナダなど海外で合法化された情報のひとり歩き(合法化の背景まで知らない)も原因。
 
◆東京都ファミリーeルール事務局 教育推進アシスタントマネージャー 川野和仁氏のお話
●最近問題として取りあげられるのはSNS。例えばYou Tubeをピックアップ。
 
2018年4月13日付新潟日報の情報では、小学生の友達になりたい有名人ランキングの1位は1~6年までHIKAKIN。
 
ユーチューバー養成の専門学校もあるが、もしも子どもが入りたいといったらどのように反応するか?
賛否両論、多様な意見は尊重されるべきだが、子どもはSNSをやっていて幸せか?
 
●2014年8月20日付Sankei Biz X Sankei Express によると、米ミシガン大研究チームは
「Facebookは使うほど気分が落ち込む」と報告。他人の生活と比較することで、若者の幸福度を蝕む。
また、36%が否定的な投稿やニュースシェア。
 
SNSにアップする写真を撮るために場所や人を準備してくれる「リア充代行サービス」なるビジネスが成り立つ。
2018年2月3日付朝日新聞デジタルによると、利用目的としては、結婚式の代理出席、新郎派遣の依頼など。
 
大人のみではなく、子どもももっと「いいね」を押してもらいたい。
インターネットで目立ちたい若者、子どもが増える。
 
●子どもに対して「エルサゲート」が問題となってきている。
子ども向けとみせかけた人気キャラクターの動画を装おい子どもがショックを受けるような不適切な内容が含まれている。
性行為、目をえぐったり生き埋めにするなど残虐な暴力、殺人、排泄行為、映像に問題はないものの音声が性的 など。
 
○フェイクニュースや間違った情報も流れる。
例えば、イギリスのタブロイド紙「ディリーメール」が福島県で撮影した奇形ヒナギクについて
ナショナルジオグラフィックは放射能汚染と関連ない各所でみられる「帯化」と捉える。
 
100%正しいといえないかもしれない情報がインターネットには多くあるなか
そのまま信じるのではなく、自分の力でできる限り本当か確かめる。
そうでないとネットの社会で生き続けられない。
 
●日本のネット人口は一億人あまり。
1人1つづつインターネット接続できる端末を持っている。
世界のネット人口は39億人。(LINE人口は10億人突破)
インターネットに国境はなく、世界中につながっている。
それは何を意味しているかを子どもに考えてもらう。
 
39億人が住む世界最大の町(国)にはどんな人がいるのか分からない。
 
警察庁の調査によると、ネットでおきる犯罪は毎年増加(おもな犯罪は児童ポルトや詐欺など)。
 
制限のないネット環境では、誹謗中傷、オカルト、援助交際、ポルノ、ギャンブル、犯罪、違法行為、ドラッグ、暴力、詐欺などに
いつでもどこでもアクセスできる。
子どもを夜の街に一人で歩かせているようなもの。
 
●スマホ利用率も増加。
東京都青少年治安対策本部の調査によると、
平成29年は、未就学児・小学生24.9%、中1 29.6%、 高1 20.5%。
平成30年は、未就学児・小学生32.6%、うち小5-6 21.6%、 中1 28.2%。
 
ネットトラブル経験者は、小学生7.4%、中学生13.6%、高校生8.09%。
おもなトラブルは、無料アプリやコミュニケーションアプリ、メールが原因による友達との
コミュニケーショントラブルが半数以上。
その際の子どもの反応は①我慢した42.6% ②家族に相談した 27.9% ③学校・先生に相談した 8.5% など
 
→大人と子どものコミュニケーションを普段からとることが大切。一番大切な存在は親。
何かを与えてほったらかしにすると子どもの異常に気付けず。
 
緊急事態に備えて持たせる保護者が増えているが、制限をつけて与えているか。親が使い方の指導をしているか。ルールを作っているか。