「香害」を知っていますか?
「柔軟剤、消臭除菌スプレー、制汗剤、芳香剤、合成洗剤などの強い香りを伴う製品による健康被害のこと。体臭は含まれない。」
(日本消費者連盟より)ことを定義する言葉です。
私自身、子どもが給食当番のあと持ち帰る、洗濯をしても消えない香りが付着した白衣、
一緒の部屋にいるだけで香りに気付く虫除けブレスレットなどを前に、
一体どのような化学物質を用いるとこれほど香るのかと違和感を感じています。
そういった身の回りの家庭用品が、健康被害に繋がることがあります。
日本消費者連盟の洗剤部会が、2017年夏に2日間、香りの害で苦しむ人を対象にした電話相談「香害110番」を実施。
電話が鳴り止まず、メールやファックスも含めて、213件の相談があったとのこと。
以下のNHK NEWS WEB記事に登場の北里大学名誉教授の宮田幹夫医師によると、香害による健康被害に象徴されるような「化学物質過敏症」の患者数は、
全国でおよそ700万人にのぼるとの推計、今後も患者数は増加するとみられているようです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180801/k10011558961000.html
(※化学物質過敏症とは
「何らかの化学物質に大量に曝露したり、微量でも繰り返し曝露した後に発症する身体症状」(日本消費者連盟より))
岐阜県、埼玉県、佐賀県、千葉県佐倉市 他、
香料自粛の御願いのポスターを作成したり対処にあたる自治体もあります。
本年6月、昭島市の市議会でも、昭島・生活者ネットワークの篠原ゆか議員が香害につき一般質問しましたが、昭島市での認識は以下の通りです。
http://akishima.seikatsusha.me/blog/2018/06/22/1037/
先日友人から添付写真のポスターと冊子を頂きましたが、冊子に登場する健康被害に苦しむ方々の実例から、
一旦発症したのちの事態の深刻さを感じました。
「香害」という健康被害があることが市民に周知される状況になり、
被害を受けた方々への適切な実態把握や対処がなされるようウオッチしてゆきたいです。