教育講演会・懇談会「自信のない子とどう向き合うか?」に参加しました

昨日は、「子どもも大人も楽しく学ぶ集い」という団体が
昭島市市民活動支援事業補助金交付事業をとって企画なさった
「自信のない子とどう向き合うか?」という講演に参加しました。
講師は、白梅学園大学子ども学部教授 増田修治さんです。
現在子育て真っ最中であるだけに、自分の育児とも照らし合わせながら聞きました。
●まずは、子どもの持つ特性についてのお話から始まりました。
矛盾に満ち、自己中心的で、人の話を聞かず、大人の感情を逆なでする。
子どもは、それが当たり前。
そして、家族を何より大事に思ってくれている。
そんな子どもの特性を認め、あなたには価値があるというメッセージを
我が子へだけではなく地域で伝えられるコミュニティづくりが必要。
文科省の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果によると
低学年の暴力行為が拡がっているとのこと。
平成18年度と平成29年度比で、例えば小1は19.2倍にも及ぶそうです。
増田先生は、その背景には、言葉で自分の気持ちを伝えるトレーニングの不足、
ネガティブな感情を受け止めてもらえた経験の少なさ、
今の社会が子どもの特性を無視して「いい子」の価値観を押し付け、その結果自己肯定感が低くなる 等
挙げられていました。
また「非認知能力」についてもお話されていました。
海外研究を中心に、
IQや学業達成など、学力テストなどで測定可能な「認知能力」ではなく
自制心、勤勉性、外交性、協調性などの要素で構成される「非認知能力」を育てることが
将来的には役立つことが指摘され始めている。
例えば、近く江戸川区でも、「非認知能力」に注目し始めているとのこと。
検索してみたところ、子ども・子育て応援会議の議事録で非認知能力のワードがでてきていました。
今回の講座を受講し、子どもをまずはまるごと受け止める、
子どもを従来の価値観から推し量り評価しないことの必要性を実感しました。

 

質疑応答時間も興味深かったです。
参加者が、親の立場、教員の立場から様々な質問をなさっていました。
現代の子どものコミュニケーションやストレス解消策としてゲームの存在感が強くなっているなか
ゲームについて複数人が質問なさっていることも印象的でした。
それに対する増田先生の認識も非常に参考になりました。
●「子どもも大人も楽しく学ぶ集い」は、2006年から活動を継続なさっているとのこと。
近く、8月25日午後には、児童センターぱれっとにて東大キャストとの科学遊び、
9月8日午後には教員懇談会を開催なさるそうです。