2021年度予算審査特別委員会(学習支援員、小中学校での新型コロナウイルス感染症対策)
教育費では、学習支援員、小中学校での新型コロナウイルス感染症対策、1人1台タブレット配置を伴うGIGAスクール構想の3点につき質問をしました。
まず、学習支援員と、感染症対策について報告します。
⑦学習支援員
昨年決算審査で支援員の実態調査と必要応じた対策をして頂くよう求めましたが、進捗を確認しました。
昨年10~11月にかけて221名にアンケートを実施。162人から回答(回答率73%)。
結果としては、90%がやりがいを感じているが、
感じていない方は、活動量が少ない、役にたてていない、対応が難しいなど。
各校には、支援員への適切な対応をする、
本人に依頼する際内容を丁寧に伝える、
ボランティアであることを伝える、
相談窓口を伝える等
通知したとのこと。
今後の支援員の状況にも引き続き注視してゆきます。
⑧新型コロナウイルス感染症対策
・外出が不安な方もいれば、対策に伴う子どもの育ちへのマイナスの影響を気にかける保護者もおり、今にいたるまで非常に様々なご意見を寄せていただいています。
市として、成長に当たり心配な点は何と考えるか確認をしましたが、気のゆるみで、厳しすぎずゆるめすぎずといったところを課題であると考えているそうです。
・成長に当たり心配な点について、私には、気のゆるみではなく、保護者からはマスクやソーシャルディスタンスに伴うコミュニケーションの変化、マスクについては運動時や暑い時節の身体への負荷、苦しそうでも差別が怖く着用させている、衛生的に扱えず逆に不衛生などの心配の声が、子どもからも顔が覚えられない、苦しいときも周りの目が怖くていえない、などの声が寄せられています。
昨夏の青少年問題協議会で中学校関係者から、不安からマスクを外すよういっても外せない子どもたちになってしまったとのご意見がありましたが、先日子どもから、「急にマスクが不要になっても、いまさら友達と対面して会話できない」と言われ、子どもの順応力に驚きもし心配にもなったところです。市として長期的な目でみてこの状況にどう対応するのか確認をしました。
マスクの弊害については、文科省、都教育委員会、他の市区町村の情報を得て環境に応じていく。
グループ学習や歌唱などまだできていないものがあるが、随時アップデートをし現在16版の学校対応マニュアルもあり感染が拡がっておらず、今後も随時マニュアルを更新し学校に共有をし対応していくとのこと。
・国立成育医療研究センターでは、コロナXこどもアンケートの調査報告書を4回だしています。前回の厚生文教委員会でも紹介をしたのですが、本年2月の報告書によると中等度以上のうつ症状がある子どもが3~7人にひとり。保護者も29%が同症状です。
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/
また、文科省が2月にだした「学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況について」によると、感染経路は小学校の児童の79%が「家庭内感染」、児童生徒の重傷者ゼロ人でした。
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1413767_00003.htm
随時判明する新しい情報や感染状況を見極め、長い目でみたときの子どもへの影響についても考えてほしい旨伝えました。
・また、学校ごと発信に違いがあるようですが、先日は「学校のなかでむかいあって話をしない、外で遊ぶときもマスクをする」と明文化してお便りをだした学校の保護者から心配をする声を頂きました。
学校もよくよく悩み対策してくださっていることは充分理解していますが、学校での感染症対策は、市の方針に従いつつ学校判断でより厳格になっているところが実際にあり、都度違和感を持たれる保護者から連絡を頂いています。相談を受ける度学校判断であるところまずは学校へ相談をと伝えていますが、家庭ごとどのようなメディアに接するかによって行動基準が全く異なり混乱する家庭が生じていることを実感しており、市として感染症対策や差別分断を心配する声に対して安心できるような発信が必要と考えます。
例えば、富山市教育委員会は様々な疑問に子どもの育ちへも配慮しながら答える形の発信をしています。参考にしつつ、市としてそのような発信はできないか数回確認をしました。富山市は医療と教育が連携をして検討・発信しているが、市では多様な専門家や他局と連携をし市全体として取り組めるか、あくまで研究(=やらない)とのことですが、強く希望する旨伝えました。
https://www.city.toyama.toyama.jp/kyoikuiinkai/gakkohokenka/shingata_corona.html
また、本来、感染症対策については、学校裁量でばらつきがでるものではないのではないでしょうか。いつまでこの対策が続くのか分からないからこそ、子ども目線にたちながら、感染や、あるいは子どもの成長などあらゆる不安を感じる方々に対して少しでも安心できるような発信を、市としてすることが必要であると私は考えます。