2021年9月議会補正予算:地球温暖化対策事業費(ごみ減量)、保険福祉総合システム経費(個人情報保護)

昨日は、補正予算審査がありました。生活者ネットワークの篠原有加議員が副議長になられたため質問ができませんが、

篠原議員、昭島・生活者ネットワーク関係者とともに、質問を考え臨みました。

青山秀雄議員との会派に割り振られた質問持ち時間は15分。一般質問と異なり、答弁時間は含めない質問時間とはいえ、あっという間に持ち時間が終わりました。

今回は、補正予算計上費目に絡め、下記2点を確認しました。

【1.地球温暖化対策事業費】 

次期環境基本計画案、昭島市地球温暖化対策実行計画部分の記載内容につき確認をしました。

①ごみの資源化(生ごみ堆肥事業)

市民がつくった生ごみ堆肥は環境コミュニケーションセンターに持ち込みすれば市が利活用するが、現在、コンポスト講習への参加者のみに利活用の旨を周知。
各自で利活用できない市民にも生ごみ堆肥の裾野を拡げるため、市のHPからも周知すること質問、検討とのことでした。

多摩市の取り組み(市役所のプランターに市民がつくった生ごみ堆肥を活用し、看板をたて市民に周知。生ごみリサイクル通信やSNSからの発信)など先進自治体事例も参考に、さらに裾野を拡げる取り組みをしてほしい旨意見しました。

・また、できた生ごみ堆肥について、市民に資源循環がみえるよう、今後市民配布が考えられないか確認をしましたが、こちらは集めて保管して市民がほしいときに差し上げるシステム構築には課題も多く、今後市民から要望があれば検討とのことでした。

・家庭からの可燃ごみのごみ処理総量推移はコロナの影響があるとはいえ、この3年で357.2T増です。可燃ごみの約40%は生ごみといわれており生ごみ減量については、引き続いて取り組んでほしいこと意見として伝えました。

市では、過去に生ごみ減量チラシの全戸配布もしていますが、関心持つ市民の皆さんが増えるよう、市の制度含め私も周囲に伝えることはしてゆきたいと思います。

※市のアナウンスのURL(補助制度についても案内があります)→ https://www.city.akishima.lg.jp/s071/020/010/060/050/20190403171631.html

②プラスチックごみ削減

・ごみ拾いは実態把握のチャンスです。

荒川クリーンエイドフォーラムは拾ったごみの組成を毎回公表しプラごみの多さをアピールしていますが、今後昭島でも多摩川クリーン作戦など機会を捉え組成調査をできないか確認をしました。

答弁では、プラスチックゼロはできないが持続可能な利用を目指し、まずはワンウエイプラスチック減や使ったプラスチックの適正処理が必要であるとのこと。組成調査についての直接的な答弁はありませんでしたが、若者のごみ拾いのボランティア団体の活動を市としてもサポートしながら、そうしたことを踏まえて対応してゆきたいとの答弁でした。

・そもそもごみのポイ捨てを減らす必要があります。海洋汚染にも繋がり、自分たちの生活にはねかえってきます。

「ごみのポイ捨て、不法投棄をしない」ことも謳っている市の「プラスチックマイナス1」は、すでにチラシは市民へ配布されているものの分かりやすい内容のため、自治会掲示板への掲示を提案、実際に配布しての掲示は可能だが、子どものごみ減量・リサイクル推進啓発ポスターなどからしっかり取り組んでゆきたいとのこと。

※市のプラスチックマイナス1のURL→https://www.city.akishima.lg.jp/s071/020/010/060/070/20190403171631.html

子どものごみ減量・リサイクル推進啓発ポスターについては、現在、市の資源・ごみの収集カレンダーの表紙や一定期間環境コミュニケーションセンター2Fへの掲示がなされ市長から表彰もなされているところ、HPへの掲載も提案しました。本年、昭島の「昭島だいすき!絵てがみ」展があり、応募作品がHPに掲示されていましたが、どの作品も興味深く元気をもらえましたし、応募の際のモチベーションアップにも繋がると考えたためです。検討との答弁でした。

※「昭島だいすき!絵てがみ」展→ https://www.chuosenden.co.jp/etegami/

・市では、コロナの影響もあり、家庭からのプラスチックごみがこの3年で140.3トン増となっていますが、大阪ブルー・オーシャン・ビジョンと2050年カーボンニュートラルまであと30年しかなく、プラスチック製品の生産・販売量・輸入量を早急に減らす必要があるなか、自治体としてはプラスチック減の目標設定をし、市民に対して「買わない・貰わない」必要性をこれまで以上に伝えることが肝要です。

現在自治会から構成されるごみ減量推進委員など市民と協働で取り組むことが、市の考えや施策を行き届かせる上で効果的と考え、委員の募集を子ども会に拡げごみ減量推進子ども委員を設置したり、そもそも市民にひろく募集案内をする考えを確認、自治会の高齢化等の問題もあり、条例上自治会に絞る必要もないため、自治会に募集を絞らずひろく募集は可能とのことでした。

・市で取り組んだごみ減量アイディアコンクールについて、入賞アイディアが広報紙やHPに掲載されました。身近な市民の減量事例はやってみようという動機にも繋がるため、ひろく市民に届けるため、SNSやアプリなども用いて多層的に、また定期的に周知啓発するか確認をしました。かなりの募集があり、今年度も予算計上しているため、どこかの時期で実施をする際には、周知を今までの手段に限らず、使えるものは使うとの答弁でした。

※市のごみ減量アイディアコンクールのURL→https://www.city.akishima.lg.jp/s071/020/010/060/090/20210310134943.html

・最後に、意見として、まず製品の素材選択や設計について、上流側 の変化が促すための拡大生産者責任の一層の推進を伝えました。

次に、より多くの市民に負担感少なく長期的に関わってもらうために楽しみながらごみ減量に取り組む必要性について意見を伝えました。平成30年に昭島市の社会文化セミナー「君のアイデアで昭島を日本一のきれいな町にしよう!」に参加、「楽しくゴミを減らすには」という講座回では、ゴミ問題解決のキーワードとして、「ナッジ」という手法が紹介されていました。ルールを守っている人がほめられ守らない人は「やったほうがいい」と促すのではなく、「やりたい」を利用する手法で、官庁や民間企業、大学教員の研究会など幅広く取り組みがなされているそうです。

講座では、ゴミを捨てる度効果音がでるゴミ箱、お金を入れたくなる募金箱など紹介されていましたが、例えば、募金箱については実際に募金率アップの検証がされているそうで、これらはあくまで一例ですが、自発的に行動変容を促すため楽しみながら減量する視点をもって取り組み頂きたいこと訴えました。

※最後に、自分も認識できていなかったのですが、今回質問原稿をつくるにあたり、昭島市の動画チャンネル「あきしまDays」でごみ関係の動画をいくつか見つけました。動画配信がなされていること周知されるとよいです。

・昭島市消費生活者連絡会のバス見学・学習会「見る・知る・考える ごみのゆくえ」(約2分)
https://www.youtube.com/watch?v=74vjJcdmTFc

・紙リサイクル教室(約2分)

https://www.youtube.com/watch?v=-IuY4nAA13w

・拝島第三小学校 昭島ごみ調査隊(約20分)

https://www.youtube.com/watch?v=EDnKLb9G7AA&t=226s

【2.保健福祉総合システム経費】

マイナポータルで市の検診結果を確認できるようにし、市町村間での連携をもって利活用を試みるシステム経費について確認をしました。

国の当該事業である、厚生労働省の「データヘルス改革」について調べたところ、個人情報の確実な保護を前提に、健康・医療・介護のビッグデータを連結、プラットフォーム化し、研究者、民間、保険者、都道府県等による利活用が具体的取り組みとしてあげられています。

・データの共有範囲が民間含めひろくなるため、個人情報の保護策を確認。検診結果のデータは個人の同意のもと利活用することで保護されるとのこと。

・また、①昭島市個人保護法条例では、収集の制限の定めで個人情報は本人から収集としています。あわせて利用及び提供の制限の定めもあるため、今回の事業は抵触しないか。②昭島市情報公開・個人情報保護運営審議会が令和2年度から開催されていないが、今回の事業につき事前審議は必要ないか。
の2点につき確認をしたところ、法令に基づく事業であるため抵触しないし、審議会にかける必要はないとのことでした。

・実施の段で、個人情報の利活用を不安におもう市民がでることを想定し、市からも事前の市民への分かりやすい説明をお願いしたいこと意見しました。