2021年9月 厚生文教委員会(条例改正、陳情)・厚生文教委員協議会(令和2年度分教育委員会の事務事業に関する点検及び評価報告書 他)

本日は、厚生文教員会および厚生文教委員協議会が開催されました。

毎回のように篠原有加議員、生活者ネットワーク関係者で、頂いた市民の声も踏まえながら質問骨子を考えますが、

この作業を通じていろいろな視点が入ることで質問が独りよがりにならず、市民の皆さんにも、生活者ネットワーク関係者にもこの場でも感謝です。

【厚生文教委員会】

今回は「コロナ禍における経済的救済措置において発生する特殊事例と税制について共有・協議を求める陳情」審査がありました。

・新型コロナウイルス感染症の影響による国民健康保険税減免措置について、すでに減少した昨年収入と本年収入見込みを比べる事態

・児童扶養手当の収入に持続化給付金や感染症拡大防止協力金が含まれることから手当支給停止となる事態

について手立てを考えることを求める陳情でした。

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市からは、正確な人数は把握できないものの、こうした方が他にいる可能性についての答弁があったこと、

また、ひとり親に対して国、都、市から様々な支援がなされているものの、不安定な支援に頼るのではなく児童扶養手当のように定期的な支援が必要であると考えること、

何より、制度上の問題で、生活に不安を抱え意を決して陳情する市民が実際にいます。賛成の態度表明をしました。

国保を減免する特例措置について、政府の感染対策が2年目に入り単純な前年比較ではコロナ後の減収を補えず、

市町村にはなぜ対象外なのかとの声が相次いでいることが、実例とともに報道されてもいました。

こうした事実がある以上、市民に寄り添い政党などの垣根を越えてともに考え議論した上で、市議会として何ができるのか考えなくてはならないと思うのですが、残念ながら陳情は不採択となりました。

【厚生文教委員協議会】

議題は写真の通りです。

今回、

・昭島市教育委員会の事務事業に関する点検及び評価報告書(令和2年度分)

・令和2年度分昭島市教育福祉総合センター及び昭島市図書館の管理に関する指定管理者モニタリング・評価報告

について確認をしました。

 ◆昭島市教育委員会の事務事業に関する点検及び評価報告書(令和2年度分)

①児童生徒の理解度の底上げについて

その子が今後生きていくために必要とされる理解度について、学校教育でどう底上げするのか考え、質問しました。

昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため学力調査が実施されていませんが、

それ以前の傾向としては二極化していることを確認。

学校授業時間外で定着に課題のある生徒への指導である、土曜・放課後補習教室の観点から質問をしました。

必要な子は通えているか、また課題はあるか確認をしましたが、緊急事態宣言下は補習教室が開催ができていないものの必要な子への対策はしているとのこと。

コロナ前ではありますが、土曜補修教室支援者によると、通えている子についてもご飯を食べてこない子、来ても勉強しない子がいたそうで、支援者とのコミュニケーションも大事であり、補修の後にお茶の時間があり少し会話をしたり工夫をする学校もあったようです。

個別の学びに今後タブレットが活用されることも検討されてゆくのでしょうし、そのときどきの子どもの状況にあわせた工夫をしながら底上げしてほしく質問をしました。

②読書活動について

昨年は司書の配置に留意して、図書室を利用できたのか確認をしました。

各校に司書資格のある支援員を年間45日派遣、様々な工夫をし、図書ボランティアについても活動をしたとのこと。

(学校が何を重視するかによるので良い悪いのはなしではなく)私の関わる学校の図書ボランティアでは昨年はコロナ感染拡大防止を一番に捉え、一度の行事以外読み聞かせをすることができず、昨年の読書活動が実際どのようであったのか疑問は残るのですが、

今後タブレット活用をすすめるにあたり、読書の大切さをこれまで以上に意識してほしい旨意見しました。

②特別支援教育について

本年全小中学校に特別支援教室が配置されましたが、専門性と連携について確認をしました。

特別支援教育の教員の専門性向上について、市では様々な研修機会を提供していますが、特別支援学校教諭免許状の取得は進んでおり市として何らかの支援はしているのか確認。

都から毎年くる、免許取得可能な大学での研修案内は各学校に通知しているそうです。

免許状取得の過程で系統だった理解ができるのではと考えるところ、取得できるような支援策を考えてほしいこと伝えました。

特別支援教育コーディネーターについて、その役割は学校内の関係者や福祉・医療等の関係機関との連絡調整並びに保護者に対する学校の窓口であり、複数担当制としても業務量はそれなりに大きいと捉えました。

まず、毎年担当は変わるのか確認をしました。教員は異動もあるため、各校により状況は異なるとのこと。

第二次昭島市特別支援教育推進計画によると、平成29年度のコーディネーター従事につき、通常学級の担任が39%、養護教諭が29%、特別支援学級担任が21%、小学校専科教諭が11%着任しています。

コーディネーターがその役割をしっかり果たせるようにするためにも、他業務との兼務でなく、1人でも専門性のある人が継続してつくほうが学校にとっても家庭にとってもよいのではないかと市の考えを確認しましたが、現在従事する方々は一定の専門性を有しており、様々な方が関わり経験値をあげるといった考えであるようでした。
市の計画をみるに、校内委員会(支援が必要な児童・生徒の実態把握をしたり支援の方法を検討するため、学校内に設置。管理職、特別支援教育コーディネーター、対象児童・生徒の担任、養護教諭等で構成。各校の実情にあわせ特別支援学級教諭やスクールカウンセラーなど専門職が関わることが効果的。)、

巡回指導教員、専門員、循環相談心理士など関係するステークホルダーが多いところ、

連携のまとめ役に適した役割の方の環境整備がなされるとより一人ひとりの子どもたちにあった支援がなされるでしょうし、

コーディネーターを担う教員の働き方や余裕が子どもへの支援の質に直結すると考えるので

この質問をしました。

・あわせて、全小中学校への特別支援教室配置に伴い、保護者や周りの児童への理解促進は一層必要であること意見しました。

◆令和2年度昭島市教育福祉総合センター及び昭島市民図書館の管理に関する指定管理者モニタリング・評価報告

・エンシスについては、市民に大変喜ばれ、企画も非常に工夫されており、周囲の評価も高いです。

一方、エリアが離れていたり、年代によっては、情報にアクセスができず、東中神から市民図書館が移転したことをまだ認知できていない方もいるようです。

貴重なインフラを1人でも多くの市民が認知し活用できるよう、

いま一度広報に掲載をしたり、入り口にすぐ図書館と分かる目立つ案内をたてたり改めて周知をすすめられないか質問しました。

・コロナ禍でも感染対策に工夫をして開館くださるスタッフの方々には感謝していますが、その対策について質問。

2F共有スペースに、他の市立会館の学習室にあるように市民自ら机を拭けるような消毒類を設置してほしいとの声を頂きました。

通常公的施設の貸し出しの際には、部屋類の消毒は利用団体がしている状況でもあります。

現在設置していない理由は確認した上でなお、市民がより安心して利用できるよう検討を求めました。