2022年12月建設環境委員協議会:GLP昭島プロジェクトに関する要請について
本日の建設環境委員協議会では、
GLP昭島プロジェクトに関し
市から昭島特定目的会社(日本GLPが設立した信託受益権の譲渡先で、日本GLPが資産管理を目的とし、出資して創設した会社であり、実質の事業主は日本GLP)、
日本GLP株式会社の二社に対し要請をした件が議題にあがりました。
今回の要請にいたった経緯は、都の環境アセスメントの制度にのっとり
先月GLPが公表した環境影響評価調査計画書が
本年2月の計画概要説明会時から内容に変更がなく、課題が山積する計画といわざるをえない。
そのため、調査計画書に対する環境影響評価に特化した都への意見提出と別に、
各種計画との整合性や市民説明等環境影響評価以外の事項も含めた要請文をだしたというものです。
(本日公になった以下写真の要請文については、近日中に市のHPと12月1日付広報あきしまから公表。
GLP昭島プロジェクトに関する要請|昭島市 (akishima.lg.jp)
環境アセスメント上の調査計画書に対する意見書ついては、都と公開時期を調整の上後日公表)。
山積する課題に対する多方面での協議は困難であろうと思いますが、
市の考えや対応が明かになり、市が主体となり要請をだした点は、安心をしました。
みらいネットワーク会派からは、つつじが丘が地元であるものの
副議長職であるためこの間、一般質問や予算・決算で同開発を取り上げできなかった篠原有加議員が
地元住民としての意見を踏まえて質疑に臨まれました。
以下、協議会での答弁で明かになった点をお伝えします。
◆市からGLPに対してはこれまで働きかけを以下の通りしてきた。
・早い段階で市民意見を受け止め計画に反映する。
・昭島市総合基本計画や分野別計画と整合を図る。
・交通量が多く開発が成り立つのか根底から問い直す。
・市長への手紙が、連日多くきており(現在約300通)、まとまった数になる度にGLPへ伝える。
◆今後は、具体的協議をしてゆく予定だが、
しっかりと要請を受けて対応するよう強く求める。
・一番懸念が大きいのは交通問題で、すぐに協議をしたい。
・今回要請書を提出した際に、先方から、事業の採算を取る必要がありながら、
事業として進出するからには地域に嫌がられる施設にするつもりはないとの言葉があった。
地元の感覚を重ねて説明し、折り合いをつけられるよう務める。
・各種計画との整合については、協議のなかで重点をおく。
◆地区計画については、策定時期は未定。
まちづくりの見地からこのエリアはどうあるべきか、また地権者の意見も踏まえた上で、
市民意見を取り入れ策定。
地区計画の範囲は、地形地物で区切ったところを区域とする。
(地区計画については、9月議会でとりあげた際にも一部答弁を頂いています。
→https://hayashimaiko.seikatsusha.me/blog/2022/09/13/2155/ )
◆発生交通量の抑制について、現状を考えると、
交通量調査結果を踏まえ分散をしても難しいと捉えている。
走行ルートが周辺環境への影響がないよう、慎重に検討すべき。
◆9棟のデータセンターについて、
景観については、都の景観条例に関する部分は都から指導がはいると推測。
その他、具体的な把握ができていないが、日本橋から35KM以内でのデータセンター創設が急務であり、本地が選ばれたと推測。
データセンター建設に伴う、ヒートアイランド現象や温室効果ガスについては都への意見書で指摘をしたが、
冷却が必要とされ、熱量、電力、日影、風環境、音、振動など調査計画書で明かになっていないことについても
具体的な把握を先方に対ししっかりと求める。
井水利用については、既存の井戸の所在地や使用量を明かにし、
周辺井戸や水道水に影響を与えない地下水利用にするため市と協議することを求めている。
水循環についても、広域的な水循環を井戸の利用含め明かにしていく。
◆緑地保全について、都への意見書のなかで代官山緑地を中心として緑の連続性を担保すること、
生態系への影響を調査する必要があることを求めている。
◆環境影響評価調査に対し、都民・市民意見が相当数きている。
都がまず集約・整理をするため相当時間がかかる見込み。
12月議会では、GLPプロジェクトに対し、2件の陳情が提出されました。
陳情・請願が提出されると関連する一般質問ができなくなりますが、
担当委員会では市民意見をしっかりくみ取り審査されることを期待します。
21日の議会運営委員会で陳情審査をする常任委員会が決定しますが、注視してゆきます。