Free the Children Japanの 「中学生主催の10代のためのエシカルコスメワークショップ」

昨日は、Free the Children Japanの
中学生主催の10代のためのエシカルコスメワークショップ」に娘が参加。隣で興味深く聞いていました。

主催した中学生が調べて作成したプレゼンテーション、
ethical cosmetic 代表の増岡晶子氏によるエシカルコスメについてのお話とリップグロスづくりの内容でしたが、
私も勉強になりました。

◆まず、主催中学生がプレゼンしてくれた内容は、
・メイクデビューが若年齢化し、化粧品を選ぶのは大抵安い、かわいいといった視点

・しかし、例えば、アイシャドウに含まれる原材料について
→ラメ・グリッターの役割になる「ナイロン-12」は、
マイクロプラスチックでメイクを落とした際に海洋汚染に繋がる。

「グリセリン」は、石油系資源としてなくなる可能性があり土の中で分解されない(植物性グリセリンはパーム油は森林破壊・オラウータンなどの動物の住環境がなくなる)。

「赤色226」は、タール色素(石油)は発がん性があり、アメリカでは食用も禁止である。

→色・光沢の成分(雲母)である「天然マイカ」は、子どもしか入れない鉱山で、安い賃金かつ危険な場所での児童労働に繋がっている可能性が高い。

・コスメを選ぶ際に自分の視点以外に、地球、人、動物のことも含めたエシカルの視点を入れる必要があることをおはなし下さいました。

◆次に、増岡さんがエシカルコスメについておはなしくださいましたが、その他の名称のコスメについても今回はじめてその定義を認識しました。
エシカルコスメとは:
人(児童労働、強制労働など)・動物(動物実験など)・社会・地球環境(合成成分・石油系成分で健康を害したり製造過程で環境破壊に繋がらないか、海に流したとき生態系に影響がないか、環境に配慮した包装か、水などの大切な資源を使いすぎていないかなど)
すべてに思いやりをもった、みんながハッピーになれるコスメ。

オーガニックコスメとは:
有機栽培された植物由来の減量を使いつくられたコスメのことだが、日本では明確な基準がないので1%でもオーガニック成分が入っていれば名乗れる。
また、石油系成分が含まれている場合がある。

ナチュラルコスメとは:
自然由来・天然由来の減量をしようし、化学合成原料の使用をなるべくおさえたコスメのことで、肌への負担が少ないが、植物を育てる時に農薬・化学肥料などを使用や、石油系成分が含まれている可能性がある。

無添加コスメとは:
国が1980年に定めた肌に悪影響がある103個の旧表示指定成分が入っていないコスメのことをさすことが多いが、1980年以降に開発された悪影響及ぼす可能性ある成分は含まれず、そもそも旧表示指定成分の数が他国と比べて圧倒的に少ない。

・その他、様々な認証ラベルの紹介と、化粧品を買う際にメーカーのHPでどのような方針でコスメを作っているか確認をする。
分からなければ、例えば「動物実験をした材料で作られていないか」など実際に問い合わせることが、メーカー側の受け止め方・考えに変化を起こすことについておはなしくださいました。

◆原材料が明確な手作りコスメをとして、実際にグロスづくりをしましたが、材料はたったの3つ。混ぜるだけで簡単にできました!

◆最後に、増岡さんが
エシカルコスメは最近でてきた概念であり、
企業側の利益も考えると100%クリアするのは至難の業であり、完璧を目指すと長続きしない。
そのため、自分が「この問題だけは」と思うポイントをクリアするメーカーをみつけ、そうした企業を選ぶ消費者マインドをみせることで化粧品業界が変わる。
例えば、ヨーロッパでは動物実験が禁止されているが、それは市民の「やめてほしい」という声があったから。
友達に問題点を伝えたりして社会を変えることを皆の力でしていこうとおっしゃっていましたが、非常に共感しました。

◆また、グロスづくりのあとの座談会では、
2年前にメイク問題に取り組まれいまは大学生の2人もファシリテートをお手伝いのもと
参加した子どもたちが意見をいっていましたが、
「知らなかった」「楽しかった」という感想が殆ど。

増岡さんの分かりやすいおはなしで日用品の背景にある問題について知れましたが、まずは知ること、
そのあと、知った問題に(楽しむ気持ちも持ちながら)取り組むことの大切さと
主催の中学生やファシリテートしてくださった大学生はじめ、子ども・若者のパワーを実感。

どうもありがとうございました!