2023年2月厚生文教委員協議会:令和4年度昭島市立学校の児童・生徒及び保護者アンケートの調査結果
昨日は、厚生文教委員協議会がありました。
議題は、令和4年度昭島市立学校の児童・生徒及び保護者アンケートの調査結果について。
毎年小学4年~中学3年の児童生徒とその保護者に向け実施しているアンケートは、そのときどきの時代状況に応じた実態把握をより的確にできるよう設問が丁寧に見直しされています。
次年度以降も引き続いての取り組みを期待していますが、本年の結果については、以下質問をしました。
【個別最適な学び・協働的な学びの実現】
画一的な教育から一人ひとりの学習進度や興味にあわせる個別最適な学びは、肯定感も高まり必要な取り組みです。
現状を確認するとともに、どのような事例があるのか市として学校に情報共有をしたり、できるだけ学校差が生じないようできるサポートをして頂きたいこと意見しました。
授業中の学びだけではなく、課題においても個別化されるべきとの答弁があったことは前進です。
また、協働的な学びの実現も不可欠です。こうした学びや、話し合い活動、対話的な活動の充実状況について確認をするとともに、先日食育シンポジウムの発表において、協働的な学びの好事例と捉えた取り組み校があり、そうしたものはぜひ水平展開して頂きたいこと意見しました。
【学校公開は実施を】
本年、オンライン含め学校公開が一度も実施されていない学校もあったようなので、学校公開は工夫して開催すべきと意見しました。
【タブレットの利活用】
アンケート結果によると、児童生徒や保護者の受け止め方をみても中学より小学校のほうが進んでいるように思われるためその点の確認と、学校へいけていないお子さんに対するオンライン配信のニーズがあれば、対応は徹底されるべきと意見しました。
【学校図書館の居場所としての活用】
学校図書館の居場所機能は2008年時点の文科省の報告書にも盛り込まれており、近年セーフティネットの役割を期待したりと注目されています。毎日でなくとも、地域の力を借りたり、児童生徒自身の運営も視野にいれたり工夫して場を開くことができないか今後ぜひ検討頂きたいこと意見しました。
【身体を動かせる環境の確保】
2019年千葉大大学院のある研究室の調査では、平日の放課後に全く外で遊ばない小学生が都市部で約8割との結果でした。習い事などで忙しい子どもが多いこと、少子化で近所で遊べる友達がいないことが背景にあるとみられており、「子どもの遊びは危機的な状況。外遊びを促すための、社会的介入が必要」と結論づけられています。
学校で遊んだり身体を動かせる環境が整うことは重要と考えており、今後の引き続いての積極的な取り組みに期待したいこと意見しました。
【睡眠】
他の設問によるとスマホ・タブレット利用、家庭学習の時間がお子さんによってはそれなりにある結果であり、それ以外にも放課後に様々な過ごし方をしている状況が伺えます。
現在同じ時刻に起床できているか問う設問がありますが、就寝時間や睡眠時間も気に掛かります。
東京医科大の研究者の高校生の平均的な睡眠スケジュールに関する研究結果によると、高校生については2人に1人睡眠に問題があり睡眠の問題があると登校意欲を喪失するリスクが2.2倍に、週1回の欠席リスクが2.4倍に高まることが見えたことなど先月新聞報道もされていました。
起床時間就寝時間等記録をするグッドモーニング60分の取り組みは評価しており、生活改善にしっかり役立て頂きたいと意見するとともに、睡眠の大切さの周知啓発を求めました。
【外国語活動について】
コミュニケーションが活発であるか問う問題では、否定的な回答も一定数あります。
都立高ではスピーキングテストも導入されており、学校教育でそうした機会を担保すべきこと意見しました。