①玉川上水南側地区の地区計画策定に関する懇談会(2023年7月20日開催分)
昨晩は、第1回目の玉川上水南側地区の地区計画策定に関する懇談会がありました。
1.市からの主な説明内容
●地区計画策定にあたって特に参考となる昭島市都市計画マスタープラン上での同地域の位置づけ
●東京都景観計画上示される、玉川上水景観基本軸の位置づけ
●用途地域、土地利用の状況、周辺の建物高さ、公園・広場、市内のみどり率や玉川上水周辺の緑、道路状況、周辺地区計画
●地区計画でルール化できるもの
・緑の拠点としてのまちづくり
・代官山の樹林地の保全
・散策や憩いの場の確保
・玉川上水の景観の保全(建築物の高さ、配置、色彩等)
・歩行者、自転車の安全性の確保
※ただし、土地利用に制限をかけるため、地権者の理解が必要(質疑のなかで開発地区に地権者は現在15名いることが判明)
●この地区のまちづくりの重点ポイント
・代官山緑地の樹林地の保全
・緑の連続性の確保
・開かれた緑の確保
・玉川上水沿い空間形成
・歩行者の安全性・回遊性の確保
及びそれを踏まえたイメージ図
●今後の予定(時期は未定)
今回の地区計画策定に関する懇談会
→地区計画の具体的なルール等に関する説明会
→地区計画(素案)の説明会
→地区計画(原案)説明会・縦覧
→地区計画(案)の縦覧
→都市計画審議階
→都市計画決定・告示
2.市民の方々からの主な質疑、要望
市民の皆さんの意見はどれも大切。自分の備忘かね主なものを書き出します。
●市のこれまでの対応は
・市:計画は法制の範囲内で反対とはいえないが、計画概要を市民に説明の上計画をと訴え昨年2月に説明会が開催された。その後環境アセスメントの調査計画書案では市民意見が反映されておらず、市として意見書をだし、市長名で要請書をだした。反映を求め現在に至る。
・市:交通渋滞については、周辺道路が片側一車線でいいのか問いかけている。現在の数値をだしてもらい、そこに計画の数値をのせるとどうなるのか。警視庁協議が始まったが、充分検討していく。
●開発計画は地区計画範囲内におさまらない。地区計画でカバーできない課題は。
・市:東京都環境アセスメント(騒音、大気汚染問題についての懸念の意見もあり)や、警視庁との協議等で対応。地区計画は市の考えるまちづくりを実現する手段のひとつ。
・市民:アセスで対応といってもそれで確実に補いきれるわけではなく、都の景観条例についても開発事業者から届け出がでれば景観を守れず条例は形骸化していると担当から聞いている。本気で取り組んでほしい。
・市民:都の環境政策課職員や事業者とのやりとりが一番実効性がある。アセスの審査をしっかりするよう、立川市とも連携しながらあらゆるルートで働きかけをしてほしい。
●道路交通問題について
・市:通学路があるが、保護者への説明がなされていない件について、PTAへの丁寧な説明を事業者に求めている。
・市民:市の資料の通学路図に瑞雲中が含まれていないが、中学校も加味されるべき。
・市:諏訪松中通り(非常事態では、一般車両は通れない)の交通影響等、周辺に及び影響は広範囲であるが事業者の責務として数値をだし評価を求める。
・市:4月に実施した交通量調査は現在結果をまとめており、8月半ばにHPに掲載予定。
・市民:市道建設する際の初期の想定交通量を交通量調査結果公表の際には明示してほしい。また、道路補強が必要となった場合、市税投入ではなく、事業者が対応すべき。
・市:交通量の分散については、市の特定の道路に負担かからないようデータに基づいた提案をしたい。玉川上水は文化財指定されており、玉川上水からぬける道路については取り組みが難しい。
●建物高さについて
・市:景観条例で示される高さについては、都の景観担当に聞くと、絶対的な高さではないと聞いている。
・市:横田の航空制限の関係については、事業者は認識しているが、地盤高の違いもあると思われる。
・市:眺望点については、確定ではないが、玉川上水北側の散策者が多いため、その視点が大切と考えている。
・市民:つつじが丘団地やイチョウ並木からみた景観も重要で、玉川上水に限定すべきではない。
●緑について
・市民:緑と生き物は分けられない。また、緑の質をどのように考えているのか。
・市民:都に公有地として買ってほしい。
・市民:代官山緑地だけでは、生き物が残れない。
・市:ゴルフ場の樹木の種類と本数は、市は把握していないが、アセスメントの手続きのなかで分かってくるか。
●市の取り組みについて(以下、すべて市民意見)
・流山など他地域での課題(夜も明るい、電磁波が強くTV電波も遮断、地域に開放することで治安が悪化など)を市として聞き取り、対策のための交渉をしてほしい。
・開発計画が事業者マターであるとはいえ、事業者に質問や懸念を伝えても、答えてくれない。
市としてもあいだにはいり対応してほしい。
・環境アセスメントの意見書の公開説明会をしてほしい。
・これまで市民からどのような意見がでて市はどのように対応したかHPで公開してほしい。
・開発計画で影響を受ける美堀町、はなみずき通り界隈の住民に対する説明をするためにも、堀向会館でも懇談会を実施してほしい。
・市の意見書・要請書を評価しており、事業者と内容を精査してほしい。
・懇談会には市が誠意をもって何かしてくくれるのではと集まっており、地区計画策定の取り組みをしっかり活かしてほしい。
・流山市では、事業者と交渉し植林をし、森のなかの物流センターとした。事業規制ではなく、まちづくりのためにできる交渉をしてほしい。
・市、市議会、市民が一体で取り組んでほしい。
・立川市と連携して取り組んでほしい。
以上、短い時間のなかで、非常に多くの懸念・意見がでました。
明日の懇談会ででる意見も踏まえ、自分は何をできるか考えてゆかねばと思います。
3.今後について
・配布資料は、本日から市の以下URLから閲覧可、
https://www.city.akishima.lg.jp/s094/010/010/010/20140915210331.html
また、紙媒体では、市役所2階南側都市計画課窓口、アキシマエンシス国際交流教養文化棟、FOSTERホール(昭島市民会館)・公民館に設置されます(~7月31日)。
・ご意見は、以下の通り受け付けされます。
→配付資料に含まれる意見提出用紙を入手・記載の上、意見箱に投函(意見箱は、懇談会開催時、アキシマエンシス市民ギャラリー・パネル展示会場(7月27日(木)まで)、市役所2階4番窓口都市計画係(8月7日(月)まで)に設置) あるいは 8月7日(月)必着で市役所都市計画係宛郵送
→fax送信(番号042-544-6440 8月7日まで)
→入力フォームから送信(8月7日まで)
https://logoform.jp/form/Zue8/319973
・7月23日(日)~当面の間、市のHPから説明動画が配信されます。
・7月21日(金)~27日(木)まで、アキシマエンシス市民ギャラリーにてパネル展示がなされます。
(日によって展示時間が異なります。詳細は、上記配布資料が公開される市のurlをご参照ください。)
・夏には事業者主催の計画説明がある見込みです。
・明日、7月22日(土)10:00~12:00瑞雲中学校体育館にて懇談会が開催されます(申し込み不要)。