2023年決算審査特別委員会2日目②:衛生費(地球温暖化対策、ごみ処理)、土木費(街路樹剪定、都市計画、公園)、消防費(避難所でのアレルギー対応)

決算審査特別委員会2日目は、民生費、衛生費、土木費、消防費について質問しました。

衛生費、土木費、消防費の質疑内容は以下の通りです。
特に温暖化対策については細かく報告いたします。

◆衛生費
●地球温暖化対策事業費
○市で掲げた、2030年カーボンハーフ、2050年ゼロカーボンシティについて昨年の具体的取組みを確認。
→環境基本計画を策定し、気候危機・気候非常事態宣言、ゼロカーボンシティの表明、再エネ100宣言REActionへの参加、昭島ガス・東京ガスと3者と包括連携協定など市が本気で脱炭素化に取り組む意思表示をした。
また、市がいち事業者として脱炭素化すすめ庁舎のLED化、再エネ100%電力導入、カーボンニュートラルガスの導入など率先して取組み。
市の広報では、毎月コラムを掲載し、年に一度特集記事を組んだ。
また、年2回全戸配布されるリサイクル通信で半分の紙面をカーボンニュートラル通信としたとの答弁でした。
※各取組み内容詳細は、市のHPからも公表されています。ぜひ一度ご一読ください。
https://www.city.akishima.lg.jp/li/010/040/080/index.html

○施政方針の基本方針にあった民間事業者と連携しての脱炭素先行地域への参加の検討状況の確認。
→すでに選ばれた自治体の計画をみると、都心部より地方の自治体が多い。そのなかで重要になるのは、エネルギーの地産地消。環境省担当職員とは市の計画概要を話しているが、エントリーまで至っていない。
脱炭素先行地域を100自治体選ぶということでハードルが高いこともあるが、重点加速化事業として違う補助金のメニューもある。そうした活用も視野にいれ脱炭素化の取組みへの補助金や事業計画はすすめるとの答弁でした。

温室効果ガス排出量の状況について、2030年カーボンハーフについては、対基準年度比-7.4%、カーボンクオーター2030については、対基準年度比-14.9%と報告されている。
達成値の評価・課題と、2030年までの目標達成のロードマップ(工程と具体策)について質問。
→LED化をすすめ太陽光発電システム等再生可能エネルギーの拡充、エネルギー調達の際には質にもこだわり再生可能エネルギー再生可能100%電力、カーボンニュートラルガスなど活用しながらいち事業者としては達成していく計画との答弁でしたが、ロードマップを明確に示し、着実に達成すべきです。

○市の地球温暖化対策実行計画ではCO2排出量の多い公共施設上位10位のうち7~10位を小中学校が占めているが、子どもたちの毎日の学習の場であり、避難所にもなるため、校舎や体育館の断熱は優先的に対応すべきです。教育委員会と連携しながら対応をはかるとの答弁でしたが、今後の動向を注視します。

○計画で2030年までに公共施設での再エネ電力利用割合9割切り替えを掲げているところ、現在の利用割合を確認。
→本庁舎、環境コミュニケーションセンター、市民会館公民館、エンシスの4施設で切り替えたが、数字がでているのは本庁舎のみで、太陽光発電量も含めて8%の再エネ導入率との答弁でした。2030年数値も掲げており、こちらについてもロードマップを明かにして取組みすべきです。

○温暖化対策は生き物にも影響を与えるところ、生物保全策は。
→環境基本計画に内包しており、温暖化対策とあわせて生物多様性保全についても取り組むとの答弁。
まずは実態把握が必要です。環境基本計画では令和元年生き物調査実施と示されている取組み状況を確認。
必要性は認識しているが、経費の問題あり、時期を明示することは難しいが、工夫して市民団体との連携含め検討中との答弁。実態把握は早急にすべきです。

○国では2030年までに生物多様性の損失を食い止め回復させるゴールにむけ、
陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する30by30を掲げていますが、これにはGLPキャピタルパートナーズジャパンやGLPジャパン・アドバイザーズが参加。
30by30の理念に基づき市内での開発をすべきです。
GLP昭島プロジェクトで計画地内に新設予定の道路について、生き物への影響をどのように捉えているか確認。
→代官山緑地は区域外。そこでの生物多様性は一定程度担保される。道路挟み北側に大規模公園配置。このあたりについての開発に伴う生物多様性の影響は環境影響評価評価書案で事業者が示すとしているのでその内容を注視するとの答弁でしたが、代官山にはオオタカやアナグマなど生態系上位の生き物の存在確認がされており、豊かな生態系があります。
専門家によると、新設道路の生態系に対する影響として、主要な生息地の消失・断片化や移動経路の分断による生息地間の移動の障害・孤立等、生息地としての質が落ちることを指摘。
市の生物多様性への負担を実質ゼロにするノーネットロスから問題ないと捉えているかの確認。
環境部中心に部署連携して保全にむけて尽力すべきです。

●ごみ処理費
過去5年のプラスチックごみ搬入・収集量、イベントの際のごみの発生抑制の取組み確認。
リユース食器の推奨に取り組むべきです。
リユース食器の貸出詳細はこちらです。↓
https://www.city.akishima.lg.jp/s068/020/010/010/150/20180621154102.html

また、プラスチックマイナス1運動の昨年の取組み状況と、新たに始まった運動協力店募集の参加状況を確認。HPから公表予定としており随時HPで公表予定、リサイクル通信でもなるべく周知との答弁でしたが、
公表通じた市民への啓発をすべきです。
プラスチックマイナス1運動の運動協力店募集の詳細はこちらです。↓
https://www.city.akishima.lg.jp/s071/020/010/060/070/20230220161232.html

◆土木費

●街路樹剪定等経費
強剪定について、市民からいろいろなお声を頂くため、選定の視点の確認、都市整備部・環境部それぞれから街路樹のある意義について確認。
また、市民一人ひとりが緑の量と質を考えるきっかけになる施策について質問。

●都市計画費

都市開発対策審議会での大和ハウス工業株式会社による中央層建築物に関する協議・同意について、世帯数の確認と、
小中学校・幼稚園保育園や、上下水道・ごみ処理など暮らし全般に係るインフラ整備について状況確認。

●公園費

・東ノ岡児童遊園便所改築後撤去された水場を設置すべき。
・拝島自然公園の東側階段に手すりがない件について高齢者の健康維持にも関わるとの市民意見があり、検討状況の確認。また、1番コンロの補修が必要との意見があり修繕すべき。
看板の見直しの確認と、住民同士が合意形成できる場を市が設定する場を設けることについて意見。
・昨年6月議会質問でとりあげた、球技、健康器具、マップ化等HPからの情報提供の充実の進捗確認

◆消防費

アレルギー対応されている、備蓄食料の確認。
アナフィラキシー既往歴がある方まで安心できるようアレルゲンを全て把握し、被災時に原材料表示し、誰もが安心して避難生活を送れるようすべき。