2023年12月一般質問:大綱2 GLP昭島プロジェクトについて
一般質問の動画が市公式HPから配信されました。
→該当URLは以下となります。
(持ち時間は60分です。
1回目の質問は9分15秒ごろまで。
その後対する行政の答弁があり、2回目以降の一問一答の再質問は、23分30秒ごろ~最後までとなります。)
→今回は、大綱2問、子どもの権利踏まえた子ども・若者施策(意見聴取と参加の保障、ヤングケアラー・若者ケラー支援)、GLP昭島プロジェクト(昭島駅北口開発)について取り上げました。
質問ごと分けて報告いたします。
大綱2 GLP昭島プロジェクトについて
11月17・18日開催のGLPによる交通説明会に参加しましたが、渋滞、ピーク時間帯、ルート設定とドライバーのルート厳守、道路強度、排気ガス対策等々、市民からの様々な懸念が続出していました。
特に1日当たりの発生交通量が片道5,800台と昨年2月から変更ない姿勢は、ここにいたるまでの数多くの市民の懸念を一切無視しており市民協働のまちづくりからかけ離れていること、
次にその発生交通量でも「道路はつまらない」とする根拠となる調査が信用できない、シミュレーション説明を理解できないと市民から多くのお声を頂く状態であること、
次に市議会が全会一致で採択した陳情で示される、市の意見書・要請書内容に対応しきれていないことはじめ、民間事業で法令の範囲内とはいえ、大きな課題が残ります。
○まず、事業者の11月説明会内容の捉え方と対応策を確認。
市民の皆様から不安や心配を感じられる発言が多くあったと認識、引き続き協議が必要な事項であると捉えており、交通課題等に係る考えについての照会を、昭島市長名により11月24日付けで行ったとのこと。
https://www.city.akishima.lg.jp/s096/010/010/020/20221110160547.html
交通課題については、具体的に以下質問をしました。
・朝のピーク時間帯の対応
市の要請書では「ルートの選定では、現行交通量はもとより交通安全の視点も踏まえる」としていますが走行ルートに隣接する学校が複数校あり児童生徒の安全確保に課題がある計画案が示されており、なかでも朝のピーク時間帯8時は通学と重なることも非常に心配との意見を数多く頂いています。
事業者は朝のピーク時間帯の約半分を占めるのが通勤車両との予測で、発生抑制のためシャトルバス運行を検討していますが、説明会ではその台数は不明とあまりに心もとありません。駅から近い立地でもあり、勤務者の通勤は公共交通機関利用を強く促すべきです。
強制は難しいが、徹底するよう市からお願いするとの答弁でした。
・全校PTAへの安全対策の確認
11月にPTA希望校に対し実施された事業者による説明会では事業者は各校にはせ参じる、懸念箇所を教えてもらえば対策をとれるか検討するとのことでしたが、そもそも説明を希望しなかったPTAもあります。本来、説明は任意制ではなく、むしろ事業者からお願いして各校に説明にゆき懸念箇所の確認をすべきです。
市としても希望しなかったから説明を聞けず安全対策をとれなかったとならないようしてゆきたいとの答弁でした。
・交通量調査箇所
事業者が今回の交通量予測の根拠となる測定をした令和3年7月6日以降スーパーができ交通の流れが変わった、南側の調査箇所が不十分、昭島駅北側への大規模マンションの影響の懸念等、様々な市民意見がでています。
調査箇所が充分か認識を問うたところ、事業者が予定する搬出入ルートを鑑みると、ある程度要所は抑えていると捉えているが、追加の調査箇所については引き続き協議のなかで要請をしていくとの答弁でした。
・市民が理解し納得できる評価説明を
全く説明がたりていない、静的シミュレーションの説明では分からない納得いかないとの声も多く、特に懸念がある箇所だけでも動的シミュレーション、旅行時間の積算をしたり、多角的なシミュレーションでの分かりやすい説明を求めるべきです。
動的シミュレーションであれば必ず理解できるものでもないが、分かりやすい説明ということで引き続き求めるとの答弁でした。
○温暖化対策
市としては昨年11月の要請において温暖化対策について伝えており、東京都調査計画書に対する都知事の審査意見書においても指摘があった。今後事業者が提出する環境影響評価書案のなかで明かにされた段階で内容を確認し、必要な意見をしていくとの答弁でした。
先月、国連は今の対策のままでは世界の平均気温は今世紀末に産業革命前より3度近く上昇するとの報告書を公表しました。結束して対策を強化すべきこの緊急事態に、企業利益優先は決して許されません。温暖化対策と逆行する開発計画ですが、市では気候危機・気候非常事態宣言もだしており、温暖化対策の観点からも対応を強く主張していくべきです。
○生物多様性保全
新設予定の東西道路はエコロジカルネットワークを分断し、生物多様性に非常に影響があると専門家も指摘しています。
生物多様性保全については、市の要請書・意見書のなかで触れているが、今後も環境評価書案のなかで、具体的な樹木の本数、移植する本数など緑化計画が示されると考えており、その内容をみて必要な意見は述べていくとのこと。
30by30のアライアンス(生物多様性条約の国際会議で2030年までに世界の陸と海のそれぞれ30%以上を各国が保護地域などにして守る世界目標)にGLPは参加しています。開発計画と照らすとおかしいと強く指摘していくべきです。
9月議会では、市の意見書・要請書内容に開発内容が対応していくよう求める陳情が全会一致で採択されました。昭島市民が不利益を被ることなく最善を尽くすよう真摯な協議を続けるべきです。