2024年9月決算審査特別委員会:民生費(成年後見制度、生活保護、住まいの確保、インクルーシブ、ヤングケアラー等)

総務費に続けて、民生費について報告します。

以下の視点から質問しました。
◆成年後見制度
・利用状況と課題
・市民後見人の養成と受任者をすすめることで成年後見制度をより身近で役立つものとし、
認知症高齢者、障がい者の生活を支える基盤とする。
・頼れる身寄りがいない「身寄り問題」は誰もが抱える可能性があり、今後高齢化がすすむなかで非常に大きな課題。
高齢になる前から支援策を把握できるようあらゆる角度から周知を考える
・国も示す人生会議(もしものときに望む医療やケアについて話し合う)を実施を検討する。

◆生活保護
高齢の生活保護自給者のうち年金受給者の割合が多いことを確認(令和6年3月31日時点で、65歳以上の生保受給者1,177人、うち年金受給者757人で64.3%)。
年金だけではたちゆかない高齢者の生活困窮の状況、
また2021年分厚労省の国民生活基礎調査をもとに65歳以上の1人暮らしの女性の相対的貧困率44.1%との結果も報じられるなかで
単身高齢者女性の生活困窮策をどう考えるのか。

◆生活困窮者の住まいの確保
本年住宅セーフティネット法改正があり、来年から施行。
住まいの相談など国が示すなかで検討状況を質問。

◆母子及び父子福祉資金
貸し付けの際保証人がたれられなくとも貸し付けを検討する自治体があり
市においても検討を求める。

◆医療的ケア児コーディネーター
関係者会議を本年2回実施予定。
そのなかで検討とのことだが、速やかな設置の検討を求める。

◆自力での通学が困難なお子さんの通学支援
医療的ケア児のお子さんが公立校通学を選択なさった際の通学の送迎支援はもとより、
現在も肢体不自由で通学を親御さんがせざるをえないご家庭がある。
親御さんが送迎調整できない際に有償サービスしか選択肢を示せないことは
学習権の保障を考えてもよろしくなく、
まずは移動支援の通学利用可能の検討を求める。

◆ヤングケアラー支援
関係各所、市民との連携の核となるヤングケアラーコーディネーター配置を求める。

◆子ども参加
児童センターや青少年交流センターなど子どもが集う拠点で
子ども参加をすすめる。

次は、衛生費について報告します。