2024年9月決算審査特別委員会:教育費(部活動、インクルーシブ、暑さ対策、不登校、地域連携、デジタル教科書、学校給食等)

土木費に続けて、教育費について報告します。

以下の視点から質問しました。
◆部活動
・部活動の数の推移を確認すると
顧問の異動等理由で部活がなくなる状態。
対する部活動指導員の人数は横ばい(補助員については過去3年で5人減少)であり、地域連携し、部活動指導員の拡充を求める。
・地域移行については、今後検討する状況になれば
受益者負担になり体験格差に拍車をかけたり、
生徒の移動で困難がでないよう留意すべき。

◆インクルーシブ教育
・小・中学校の要請に応じて、障がいのある児童生徒の教育に関し
必要な助言や援助を行う特別支援学校のセンター的機能活用を求める。
・知的固定・情緒固定級で小学校のみ送迎を実施する自治体もあり、
市でも検討を求める。
・校舎のバリアフリー化をすすめる。
・児童生徒への理解教育、保護者に対する理解促進にさらに力を入れる。
・昨年市では作業療法士による発達支援の講演会を実施。
教育現場で作業療法士が子どもの育ちを支援する自治体もあり、
市でも今後作業療法士の活用に繋がるような対策を求める。

◆暑さ対策
・校舎が暑すぎるとの現場からの声への対応や
電気料費用削減をかね、断熱を検討すべき。
まずは環境教育もかねた断熱ワークショップを実施し、効果を検証する取り組みの着手を求める。
・熱中症対策用簡易テントを活用しきれていない学校があるようだが、活用を促すべき。

◆学校施設営繕
体育館について一定の修繕がされているが、天井の雨漏りが改善されない学校のはなしも聞く。
避難所になるため、災害対策の観点からも優先度あげて対応すべき。

◆不登校
・校内別室指導は都の補助金が2年だが、学校へいかない選択をしたお子さんの
多様な状況に応じた場が必要。
継続を求める。
・民間連携が欠かせないが、オンラインのフリースクールを選択したご家庭からは家計を圧迫するはなしを聞く。
都の支援は通所に限定してなかで、オンラインの選択をしたご家庭への対策を求める。
またフリースクールは非常に熱心に子どもを支える先があれば
質に懸念があるケースも残念ながら聞き及ぶため、連携にあたって留意する。
・不登校をうまない対策として、子どもの権利の実践を徹底する。

◆教員の働き方改革
・教員の健康管理費の把握の有無の確認。
・中教審が働き方改革に関連し、8月27日にだした答申では、
地域の理解が不可欠とされており、
方策として、学校運営協議会と地域学校協働活動の一体的推進への取り組みや
学校運営協議会に議題として取り上げることが示されている。
地域学校協働活動については一般質問ではコミュニティの角度から取り上げたが、
待ったなしの教員の働き方改革の点からも取り組みできる学校から取り組みすべき。

◆地域資源の活用による授業の充実
学校間格差があることが「昭島市教育委員会の事務事業に関する点検及び評価報告書」で課題としてあがる。
教育委員会として把握・とりまとめをし学校をサポートすることを求める。

◆デジタル教科書活用
個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に不可欠であり
使いこなせれば教員の負担軽減にも繋がるが、
一方、児童生徒への健康面への配慮も必要。
一辺倒にならずさまざまな媒体を通じた学びを展開すべき。

◆学校給食費
・共同調理場方式、親子式それぞれの地場野菜納入率の確認。
・食育については、関係実施校の深い学びにも繋がっていた、
食育シンポジウムは継続実施すべき。
一方、お弁当の日については、本来の趣旨は素晴らしいものだが
いろいろな事情でもってくるのが難しいお子さんもいる可能性があり、
保護者負担も大きい社会状況に変化している。
調理は家庭科の授業で完結し、お弁当の日は見直しすべき。
・白衣の香りが気になるとの保護者意見は常に頂く。
食育の点からも化学物質過敏症対応の観点からも、
取り組み自治体が他にあるような、エプロンとの選択制を保障すべき。