日本の気候・エネルギー政策に関するパブリックコメント募集中

1月下旬まで3種のパブリックコメントが募集されています。

うち第7次エネルギー基本計画(案)のなかで
原発について、東日本大震災における福島第1原子力発電所の事故を受けて盛り込まれた「依存度の低減」
が「最大限の活用」に方針が変わったと聞き及んでおり、
FoE Japanが先月末に開催した、計画素案についての緊急リレートークの動画を観ていますが(以下URL)、
https://foejapan.org/issue/20241220/21660/
新計画案では、原発・火力の維持、再エネ抑制の内容であり気候危機に対応できないこと
また原発・火力のコスト・不確実性は高く、維持・拡大には国民の負担が必要であることなど述べられています。

◆各団体からの発信やワークショップ
計画に関連する発信や、パブリックコメント提出に繋げるワークショップを実施する団体があるようです。
30分から参加できるワークショップもあります。

あるワークショップに参加してみましたが、
計画案の問題点が共有されたあとパブリックコメントを実際にだす時間も組み込まれており
あっという間に意見を出せました。
おすすめです。

アーカイブ動画も少しづつ視聴しはじめていますが、例えば
○原発を新規に増設すると世界的にも1基あたり数兆円1-2兆円と莫大なコストがかかるといわれていること(それを国民が負担する)、
また、増設にも数十年かかるため目下重要といわれている気候変動対策になりえないこと。

○AIやデータセンターで電力需要が増えるといわれているが
同時にデジタル化による省エネ技術が進むこと、
また急増したとしても電力需要全体からみると10%程度で再エネや省エネで対応可能であること。
等々、重要な指摘をしてくださっています。

発信やワークショップについて以下にリンクを紹介します。
どのように意見を書いてよいか分からない場合の文章例をあげている団体もあります。

気候ネットワーク
https://kikonet.org/content/37153

FoE Japan
https://foejapan.org/issue/20241111/21168/

ワタシのミライ(170以上の団体が参加するムーブメント)
以下URL中段に「スケジュール&詳細」のタブがありますが、
上記主催以外もふくめ、
日時ごとに開催が一覧となってまとめられており、分かりやすいです(気候ネットワークのURLからもこの一覧には飛べるようです)。

https://watashinomirai.org/energy_publiccomment/

◆パブリックコメント提出関連リンク
①第7次エネルギー基本計画(案)(受付締切:2025年1月26日23時59分)
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620224019&Mode=0
②地球温暖化対策計画(案)(受付締切:2025年1月27日0時0分)
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195240104&Mode=0
③GX2040ビジョン(案)(受付締切 :2025年1月26日23時59分)
https://www.meti.go.jp/press/2024/12/20241227007/20241227007.html

○上記URLより個人情報入力なしで意見を送付できます
「意見公募要領」のPDFを開けなければ、画面下にある「意見募集要領(提出先を含む)の全部を確認」のチェックをできません
○GX2040ビジョン(案)について、参加したワークショップのなかで伺ってみたところ、
他2種(エネルギー基本計画(案)、地球温暖化対策計画(案))と同様の意見でよいが、特に原発について記述するとよいとのこと(一例:エネルギー基本計画案における原発最大限活用の提言を削除してください。原発の拡大・推進は反対です 等)。

日本の気候・エネルギー政策の分岐点になる計画案。
気負わず、意見をだしましょう!