議会運営委員会:議員定数削減、議会改革等9件の陳情審査

昨日は議会運営委員会。
9件の陳情審査がありました。


◆1件は、継続審査となっている、昭島市議会の定数削減に関する陳情
対して、議員定数について慎重な議論を求める5件の陳情

いずれも、全会一致で継続審査となりました。
私は、市の人口動態と、他自治体の議員定数比較をするだけでも、いまの定数は極めて妥当で、拙速な定数削減には慎重であるべきだと考えています。
議会の多様性(つまるところ多くの市民意見の聴取)を維持できなくなります。

◆1件は、市議会会議規則に、請願の紹介議員の成立手続きの根拠条文を明記する改正を求める陳情

こちらは、全会一致で不採択となりました。

◆1件は、議員の役割が確実に果たせる市議会への改革を求める陳情

採択2、不採択2、委員長により不採択となりました。

陳情の要望項目は以下4点です。
議長・副議長の申し出があれば一般質問などの質問権を保障
→副議長については、多摩26市では議長が一般質問を行う市はないが、
副議長が19市が質問できている。昭島市が実施していない理由は慣例によるため。

会派代表者会議を正式な会議体と位置づけ、議事録を公開
→多摩26市中5市が会議録を公開。
昭島で非公開である理由は、正式な会議体であるため。

議会のBCP計画を策定し、非常時においても市議会、議員の役割を果たせるようにする。
→多摩26市で4市がBCPあるいはそれに該当するものを策定。

議員間討議の場を設け、市民の意思が最適な形で施策に反映できるようにする。
→実際に実施していないものも含め、多摩26市中14市で制度がある。

【その他意見】
・会派要望に基づく議論で議会改革。平成23年の改選以降、会派要望項目のべ59項目のうち実施した内容は3項目実施できている。
・①については、どうしても質問したい際には会派として質問をできる。
・②については、市民に必要な情報公開はできている。
・②会派代表者会議については、プライバシーの部分をどうするか議論をする必要はあるが、陳情には賛同。
・④については、批判の応酬になる。

【みらいネットワーク会派として
採択としました。
答弁から①の議長の質問権の保障が一般的に難しいことは答弁から分かりましたが、そこを指摘する意見は出されませんでした。慣例の理由で副議長の質問権の見直しがなされないのはおかしい。
その他意見ででた、②については、情報公開のあり方について検討する余地はありそうですが、それも慎重審議で検討できるのではないかと考えます。
④についても、議員間で討議できる仕組みをつくることは、より建設的に議論をするために必要であるはずです。そうでないと、それぞれの主張を述べることに終始してしまいます。

◆1件は、市民にさらに行為会された議会への改革を求める陳情

採択2、不採択2、委員長により不採択となりました

要望項目は以下6点です。
議会報告会をオンライン形式含め開催
→多摩26市中16市で開催。

請願・陳情者に趣旨説明の機会を設ける
→多摩26市中19市で実施。

各常任委員会はじめ、特別委員会についてもインターネット中継を実施
→多摩26市中20市で動画配信。

委員会等のインターネット中継が可能になるまで、議事録の速報版を作成・公開。
→多摩26市中4市で公開。

公的施設に関する報告書は、これまでの報告形式に加え、政策的な成果も含め、市民によりわかりやすく、市議会だより・市議会サイトで公開。

政務活動費の活用状況を市議会のサイトで公開。

【みらいネットワーク会派として】
採択としました。
特に、①~③については、他の自治体の実施状況をみても速やかに実施を検討し、市民に市議会を開き市民の皆さんにより市政に参加頂く権利を担保すべきことは、明白です。

みらいネットワーク会派としては、最後の2つの陳情審査について議会最終日の討論を検討となりそうです。