「日本の遊びを楽しむ会」とPTA

この週末は、子どもの通う小学校での毎年の恒例行事「日本の遊びを楽しむ会」がありました。
 
今回は23回目の実施です。
毎年企画の主体となって下さっている地区委員会の方とお話をしていたところ、その方のお子さんが小学1年のときから始まったとか。
お子さんが成人なさっていまなお関わり、支えて下さる地域の方の存在があるのは、学校や子どもたち、親たちにとって有難いことです。
 
例年は、参加者として行事に関わっていましたが、
本年は、お声がけ頂き勤めているPTA本部の立場から関わりました。
この行事のために、地区委員会、自治会、PTA、学校、子どもボランティアなど
いろいろなステークホルダーが関わっていることが見えました。
今回の「日本の遊びを楽しむ会」に限りませんが、本部をつとめてみて初めて
舞台裏でのたくさんの助力があること肌身で知れたのは自分にとって財産です。
 
前日は、行事開催日のお昼にふるまうすいとんの野菜切り。
大量の野菜でしたが、地区委員会、子どもボランティア、本部の方々と話しながら切るうち、いつの間にか終了。
刃物の扱いに慣れているお子さんもそうでないお子さんも随分と集中して作業あたってくれました。
作業しながらの子どもたちとの会話も楽しかったです。
 
そして、本番当日。
わりばし鉄砲、投扇興、かるた、百人一首、けんだま、たけうま、たけとんぼ、和紙人形、豆はさみなどの遊びが体験できます。
だんだん子どもたちの遊びの幅が狭くなってきているように感じるこの頃だからこそ、昔遊びを通じていろいろな一人遊び、お友達との遊び方があること
体験するこの行事はとても大切な位置づけであると思いました。
 
自分のPTA本部の役目もあと少しで終了です。
一般的に敬遠されるPTAですが、
多忙な保護者が多いこと、また、それ以前に保護者間のコミュニケーションのなかで「全容がよくわからないなか、できれば近寄りたくない。面倒くさいもの」と捉える空気があるためかと思います。
全容が分かりやすい発信や、前向きな発信になかなかキャッチできません。
 
自分も心配な気持ちも抱えつつの着任でした。
物理的な時間の拘束はもちろんありましたが、上の子どもたちが大きくなり、何より主人の協力もあり乗り切れました。
 
学校と接点が増え子どもたちを指導下さる先生がたの様子を以前より理解できるようになったこと、
先生と風通しよく接せられるようになったこと、
特に本部にいたため「PTAがもっとこのような役割になれば、このようなことを新しくしては」を意見し考える場にいられたことなど、
得られるもののほうが多かったです。
 
PTAの従来業務をもっと柔軟な頭で見直し、無駄は省き、その分創造的なことに力を注ごうと臨むと、忙しいなかでも、関わりたいという気力が湧いてきます。
 
いつも同じ人、ではなく、いろいろな人が関わるPTA活動は、いろいろな発想が生まれるでしょうし、
子どもたちにとっても、地域のいろいろな大人の顔が見えてよいのではないでしょうか。
着任した方にとっても、学校や他の保護者とコミュニケーションがとれたり何かしらのメリットがひとつはあるはず。
 
強制ではなく、自分が一度は関わりたいと思える風土になっていくよう
役目を降りても周りの方とのコミュニケーションのなかでプラスの情報発信をしてゆければと思います。