低年齢からの性教育について

NHK「ウワサの保護者会」で、低年齢からの性教育について特集が組まれていました。
(NHKオンデマンドで見逃し配信もなされているようです)
冒頭紹介されたのは、法務省犯罪白書ほか調査によると、
未成年者(20歳未満)で強制わいせつ被害を受けた認知件数の
およそ3分の1が12歳以下で占められていたという事実(届け出ておらず公的に受け止められていない数も更にあるはずとのこと)。
やはり諸問題を根本的に解決するための性教育は欠かせないこと、再認識しました。
◆大阪市立 生野南小学校「性・生教育」の事例紹介
1年 たいせつなこころと体~プライベートゾーン
2年 みんなむかしは赤ちゃん何だった
3年 子どもの権利条約って知ってる?
4年 10歳のハローワーク~Life Story Workの視点から~
5年 愛?それとも支配?~パートナーシップの視点から~
6年 家庭について考えよう~結婚・子育て・親子関係~
なお、児童が暴力をふるったり対人関係で問題行動が多かったものの、性教育、国語教育を進めたら問題行動は減った。
◆ゲストの村瀬幸浩さんによると、
性犯罪、性暴力については、年齢が下がるほど自分が何をされたか分からない。訴えられない。嫌といえない。
性教育をすることが性被害を防ぐことに繋がる。
また、思春期を迎える前に科学的に正しい情報が入っていることが望ましい(思春期以降は、親に質問をしなくなる)。
情報がまだ入っていないから素直に受け止められる。
身体を大事にする。
事実を知って尊重することが、命を大事にすることにも繋がる。
また、家族とは何か多きなテーマで性を位置づけ考えてみる。
性教育は、何が大事かいろいろな角度から教えてくれる、重要な学びである。
◆埼玉大学 田代美江子教授によると、
例えばドイツの8~9歳向けの教科書と比較すると、
日本の教科書には性を学ぶために必要な情報が足りない。
また、早期の性教育をはじめることで将来起こりうる性の問題に対応できるが、
年齢が進んでいくほど様々な課題がでてくるため
性を肯定的に捉える基盤を小さいころかつくる必要があり、小さければ小さいほどよい。