2024年3月一般質問:大綱3 GLP昭島プロジェクトの諸課題について

一般質問の動画が市公式HPから配信されました。

→任期中は市公式HPから動画を視聴頂けます。

https://smart.discussvision.net/smart/tenant/akishima/WebView/rd/speech.html?council_id=48&schedule_id=3&playlist_id=2&speaker_id=29&target_year=2024&fbclid=IwAR2I8Mdf3nFVn_YB76ebwx_7VPTJ72PVva3-kpF4_wQMEj44wPREuV2Cz4g

持ち時間は60分です。1回目の質問は12分ごろまであり、その後対する行政の答弁があります。
1回目の質問と対する行政答弁の文章は、以下の昭島・生活者ネットワークブログから報告しております。
https://akishima.seikatsusha.me/blog/2024/03/29/2159/
2回目以降の一問一答の再質問は、上記動画の35分ごろ~最後までとなります。

→今回は、大綱3問、学校教育、防災、GLP昭島プロジェクトについて取り上げました。大綱ごとに分けて報告いたします。

大綱3 GLP昭島プロジェクトの諸課題について

GLP昭島プロジェクトについては、事業者等との協議が重ねられていますが、市の各種計画と整合性がとれないまま今に至っている認識です。

◆事業者の生物・生態系の理解は?
東京都環境評価制度に基づき1月に事業者から都に提出された「評価書案」という図書に関する、市民向け説明会が2月に開催されましたが、そのなかで事業者から「生態系は代官山を分立し、そのなかで成立」、「閉鎖した緑から使える緑・開かれた緑へ」と、環境基本計画の考えと相容れず、生物・生態系へのそもそもの理解まで疑問に思える発言がありました。

令和4年、「調査計画書案」という図書に対し、市が提出した意見書のなかで市の考えはすでに示しており、今回の「評価書案」については内容確認し意見書を提出して対応との答弁でしたが、本年2月の説明会での発言や「評価書案」を読む限りでは、市の各種計画への事業者の認識が充分か懸念が残ります。
今回の意見書提出はもちろん重要ですが、別途様々な機会を捉えて重ねて協議すべきです。
一度失った環境をもとに戻すことは容易ではありません。今後の動向を注視します。

◆発生交通量を減らすよう最大限の働きかけをすべき
また、「評価書案」の評価項目にある、大気汚染、騒音・振動の環境影響の予防措置として事業者が挙げている、「依頼」「要請」「働きかけ」「周知徹底」は入居企業や、ドライバーのモラルに頼る努力義務であり、確実な予防措置となる確証をもてず、これらの措置で、環境影響上問題なしとする姿勢は問題です。

様々な課題を考えるに発生交通量そのものを減らすしかありません。

市としても、計画当初から危惧しており、令和4年11月の要請書や昨年11月に交通に特化した文書照会でも発生交通量抑制を求めており、事業者として事業の採算があるなかでも、極力できる検討を引き続き求めていくとの答弁でした。

◆玉川上水南側地区の地区計画における建物高さの見直しを!
地区計画について、昨年12月に市による説明会が開催されました。
他の地区計画にはない緑化の方針や、地区計画等緑地保全条例制定が検討されているものの、強制力はありません。
特に高さ最高限度については、GLPの開発計画が示す35メートルより高い45メートルの地区、高さ制限を設けない地区まであり、高さ最高限度を再考すべきです。

市は、地区計画検討区域の内、北側は、玉川上水に隣接しており、また、玉川上水の北側は低層住宅が多く立地していることから、景観や圧迫感等に対して特に配慮が必要と考え、壁面の位置と合わせた高さ制限を設けていること、
また、南側については、開発事業者が作成したモンタージュ写真を確認し、また昭島駅北口駅前地区地区計画や周辺市街地の状況等も鑑み検討した結果、高さ制限は設けないという考えであり、
地区計画は、都市計画マスタープラン等上位計画に則し策定するものの、その制限内容は、地権者の理解を得られる合理性が必要であるとの答弁でした。

しかし、現状、市民ではなく事業者よりの建物高さの提案であり、到底受け入れられないと数多くの市民の声が届いいます。
将来的な土地利用まで視野にいれ、高さ制限を再考すべきです。

◆交通量予測について市民が理解・納得できる説明を!
昨年11月事業者の説明会で示された交通量調査は、客観的な予測データの根拠が乏しく、発生交通量のシミュレーションについて多くの市民は納得がいっていません。
前回議会で市民が理解・納得できる説明を事業者に求めるべきと訴えましたが、その後の動向を確認。

開発事業者に対し、動的手法による交通シミュレーションも含め市民にわかりやすい説明に努めるよう、申し入れをしており、開発事業者からは、学校や自治会等地域に対しては、要望に応じて個別説明を行うとともに、具体的な危険箇所や不安を感じている箇所のヒアリングを行っていると報告を受けているとの答弁でしたが、
クラウドファンディングに挑戦して自ら動的シミュレーション作成に取り組む市民がでてきたり、
事業者とスムーズなやりとりにいたらない学校・自治会の声も届きます。
引き続き市民との丁寧な対話を求めるべきです。

※GLP昭島プロジェクトについては、再質問時間が殆ど残らず、一般質問のあとの予算審査特別委員会においても確認をしました。
・総務費 https://hayashimaiko.seikatsusha.me/blog/2024/03/29/3848/
・衛生費 https://hayashimaiko.seikatsusha.me/blog/2024/03/29/3852/
・教育費 https://hayashimaiko.seikatsusha.me/blog/2024/03/29/3860/