2025年9月一般質問②熱中症対策について

昭島市のHP上で、先日の一般質問の動画配信が始まりました(任期中は視聴いただけます)。

(※1回目の質問と答弁は以下に書き出しています。
https://akishima.seikatsusha.me/blog/2025/09/11/2566/ )

環境省は、快適環境の追求に伴い、人間の体温調節能力の脆弱化に加えて、高齢化、地球温暖化、都市のヒートアイランド現象が重なり、熱中症を新たな災害として警鐘を鳴らしており、包括的な対策が必要です。

  ◆教育機関での対策

学校での熱中症対策には、インフラ整備と通学時の工夫が求められています。

  • 個別空調整備:全校への整備が完了するまであと14年かかる見通しであるため、前倒しの検討を要請。
    それまでの間、スポットクーラーの貸し出しが可能であることを学校へ再度周知するよう求めました。
  • 断熱化の推進:快適な室内環境、省エネ、光熱費削減に繋がる断熱が重要です。
    光華小学校の体育館屋根の断熱化に取り組むことを確認。今後の動向を注視します。
  • 通学時の工夫:小学生の水筒持参について、重さや転倒リスクを考慮し、
    リュックでの通学も可能であることを全保護者に周知するよう求めました。

    ◆高齢者への対策

厚生労働省の人口動態によれば、2023年の熱中症死亡者の83.3%が65歳以上であることから、支援策の丁寧な周知と移動手段の確保が急務です。

  • 支援策の周知徹底:熱中症対策や、省エネ家電購入支援策である「東京ゼロエミポイント」などの情報を、
    高齢者に関わる関係者間の連携を通じて確実に周知するよう求めました。
  • 移動支援:猛暑時の移動など想定し、利用者の予約に基づき運行する「デマンド型交通」の実証実験に取り組むこと。
    また、要介護者や身体障害者を対象とした「福祉有償運送」の拡充の検討を求めました。

    GLP昭島プロジェクトへの対応

都市化によるヒートアイランド現象を緩和するため、実態把握と緑の質と量を意識したまちづくりが重要です。

  • 既存樹木の保全・創出:緑はヒートアイランド緩和に有効です。
    GLP昭島プロジェクトの造成に伴う樹木伐採について、「同意・協議に伴う市意見書でも「既存樹木の保存」について言及しています。
    実態を把握した上での保全・創出をすべきと質問。協議の場で樹木の状況を確認していくと答弁がありました。
  • 排熱対策の確実な実施:上記の市意見書に含まれる「排熱対策」について、
    協議で固まった内容を確実に実行させるため、個別協定を締結する意向があるか質問。
    事業者から確実な対応がなされるよう、モニタリングとわかりやすい説明を継続して求めるとの答弁であり、今後も適宜確認していきます。
  • 実態調査と包括的な対策の明文化:緑の実態調査や熱分布調査を複数回実施し、状況が改善されているか確認しつつ、
    ヒートアイランド対策を明文化する自治体の事例を参考に、
    あらゆる角度から対策を講じる必要性を引き続き求めていきます。