味噌作り と 学校給食プロジェクト

いま料理に用いている味噌は、昨年から取り組んでいた学校給食プロジェクト
(子どものママたちをはじめとして食に関心ある方々が集まり、行政ヒアリングや学校給食センター見学などを通じて情報収集をし、それぞれの意見を伝えあい調整、予算要望や議会質問まで繋げた取り組み)
のなかで子どもたちと作ったものです。

毎日お味噌汁を美味しく頂いています。

●映画「いただきます~みそをつくるこどもたち」上映
本年2月、映画を通じて、食育・ひいては学校給食について考える裾野が拡がればと、
学校給食プロジェクトの皆さんや、生活クラブという生協の運動グループの力を借りて上映会をしました。
映画「いただきます~みそをつくるこどもたち」という福岡県高取保育園が舞台の作品です。
http://itadakimasu-miso.jp/

作品観賞後、映画鑑賞を通じて、食育をどう捉えたか、集団生活先でどうした指導や環境があればよいかなど「食にまつわるおしゃべり会」も実施しました。

●昭島・生活者ネットワークのよるカフェX学校給食プロジェクト「やってみよう、はじめてのみそ作り」
昭島・生活者ネットワーク篠原ゆか市議がだれでも立ち寄れる場として開催なさっている、よるカフェ。
映画にも出ていた味噌作りをしてみよう!と、よるカフェの場をお借りして、みそ作りをしました。

朝日町にある誰でもふらりと立ち寄れるサロン、「まちの縁がわここっちゃ」を会場に、ここっちゃのメンバーであるベテラン主婦2人を講師としてのみそ作りでした。

仕込みが終わりひと段落したあとは、大人はおからによる味噌づくりの実演を見学、その間子どもたちはおやつを食べながら学校や学童でのはなしなど聞かせてくれました。
子どもたちには、市議会での質問の参考とさせてもらうため、給食に関するシールアンケートにも参加してもらいました。

●昭島・生活者ネットワークのよるカフェX学校給食プロジェクト「やってみよう、はじめてのみそ作りー天地返しの巻ー」
8月、仕込んだ味噌の状態をチェックしつつの天地返しをしました。

さて、今回の企画のもう一つの狙いは、天地返し+αで、夏休み中の親子の食育体験です。
今後出来上がった味噌を使っての味噌汁作りを想定して、
かつお出汁・昆布とにぼし出汁の2種類の出汁の味比べをしながら味噌汁とおにぎり作りをしました。

だんだん場に馴染んできた子どもたち、楽しそうに具材を切ったり自分の好きな具材を選んでおにぎり作りをし、食事風景も賑やかでした。
だし汁を夏休みの自由研究テーマにしてくれたお子さんもいました。

●昭島・生活者ネットワークのよるカフェX学校給食プロジェクト「やってみよう、はじめてのみそ作りー味噌の頒布会ー」
今年は発酵が早いとのことで9月に出来上がった味噌を計測して分け、頒布会を行いました。
大豆仕込みとおから仕込み、両方とも無事にとても美味しく完成しました。
その後、昭島市の学校給食関連資料を参加者で読み込みましたが、以下の意見が寄せられました。

◆お弁当の日 と 食育
意義が各家庭に伝わっていないのではないか。
何らかの理由でお弁当を持参できない家庭があることに配慮すると、お弁当の日で食育をするのではなく、家庭科の授業でカバーできないのか。
統一性やしがらみがあったり、いろんなご事情のご家庭がある中「みんなが同じものを味わえる」というのが給食のよいところ。その点から、「お弁当の日」のありかたは見直すべきではないか。
「楽しく食べる」「食への興味、大切さを学ぶ」が体感できないか。
また、四季に合った食材、日本人に合った食、など学ぶ機会はできないか。

◆食育リーダー
その役割は何か。また、検討したことは、保護者や児童に適切に共有されないのか。

◆食育指導
学校によっては指導がない学年もあるなど、実施回数にばらつきがある。
もう少しばらつきをなくせないのか。

◆交流給食会
全部の学校でやらない理由は何か。
また、交流給食会が実施された対象者をみるに、地域での多世代交流の場ともなりうるのではないか。

栄養士さん、調理士さんなどがご尽力下さり、子どもたちが毎日頂く給食。
ご関係者に感謝しつつ、子どもの体をつくりあげる食、引き続き、ウオッチしてゆきます。