「感情のコントロールが難しい子どもの理解と対応 ~アンガーマネジメントの活用~」に参加しました

2019年7月16日、昭島市教育委員会、子ども家庭部子ども育成課主催の
特別支援教育・児童の発達支援に関する講演会に参加しました。

講演タイトルは「感情のコントロールが難しい子どもの理解と対応
~アンガーマネジメントの活用~」、
講師は早稲田大学教育学部教授 本田恵子さんでした。

会場は満席で追加座席も設定。
最後の質疑応答では、実際に子どもとのやりとりで困難を抱える保護者からの具体的な質問があり、
育児に困り感を持つ親の多さを伺い知れました。

冒頭、感情の自然な流れがキレている状態として3つのタイプの特性と
キレやすい脳のメカニズムの説明がありました。

人のせいにしても人は変わらないので、自分の行動を変えると相手が変わることを念頭に
子どもに働きかけをする。

そのために、子どもが混乱した状態をそのまま受け止めての対処がまず重要。
具体的には、
・キレたときの気持ちと要求を知ろうとする
・何をして欲しいのか理由とあわせて具体的に伝える
・事実を決めつけたり、自分の感情を押し付けない
・ものごとを否定的に伝えない
・相手のせいにしない、
などです。

講演中にいくつかのキレた状態の子どもの動画をみて
キレる前の状況、キレたときの子どもの心理状況、事後の望ましい対処につき考える時間もありました。

キレたときの対処によって
その子がより不安定にもなれば少しの時間で安定もできること、
対する大人もよりストレスフルな状況にもなれば、子どもに振り回されず自らも落ち着いていけることを確認。

感情のコントロールが苦手な子どもとの関わりのみならず
他者とコミュニケーションをとる際に誰もが心がけたい対応を
具体的に考えることができた講座内容でした。

大人だけではなく子どもたちも周囲には様々な特性があるお友だちがいるだろうことを知ること、
また他者とコミュニケーションをとる際のいろいろな対処の仕方を考える時間を持てるならば
(聞いて知って即実践は難しいかもしれないものの)
学級や家庭で生じる様々なコミュニケーショントラブルの解決に結びつく要素となるのではないでしょうか。

早稲田大学教育総合クリニックでは子ども向けのワークショップも企画しているようです。
ご興味あるかたはチェックして下さい。