焼却ではなく、微生物の力で循環させ、再資源化までするごみ処理:バイオマス資源化センターみとよ
香川県三豊市では、民設民営で日本発の好気性発酵乾燥方式(トンネルコンポスト)による
燃やせるごみの処理が行われており、視察させて頂きました。

◆経緯
2006年に7町が合併してできた三豊市は、
初代市長が「ごみは資源・燃やさない」を掲げ
着任前にあった次期焼却計画を白紙撤回。
一方、2005年頃、現在ごみ処理を行う事業者(株式会社パブリックとエビス紙料株式会社が半々の出資で
誕生した、株式会社エコマスター)の親会社関係者が
EUでごみと微生物と機械によるゴミ処理をみつけ、
国内導入の検討・試験など行っており、2010年にエコマスターを設立。
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2010~11年、三豊市による民間公募。
三豊市は当時下水移動の普及率が0%で各家庭に浄化水槽などある状況であったなかで、
トンネルコンポストが排水をださないこともポイントが高く、採択。
民設民営であるものの、工場整備後はすべての燃やせるごみをもらう協定書を締結。
◆ごみ処理の流れ
○燃やせるごみ(家庭系一般廃棄物と事業系一般廃棄物)の搬入
※ちなみに、重さベースでの内訳についていえば、
・約半分が生ごみ(生ごみの半分は水分)
・汚れた紙やプラが約2~3割
・高齢者の紙オムツや尿パッドが約1割
・残りは剪定枝
とのこと。別途の生ごみ処理の対策は改めて必要です。

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○破砕・混合、投入
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○発酵槽で17日間かけ微生物による生ごみの分解
および、紙・プラスチック類の乾燥
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○ふるいにかけて選別し
・異物は最終処分場へ
・残りは固形燃料用原料(年間約1万トンのごみ量のうち、約5千トン)に
※ここまでをバイオマス資源化資源かセンターみとよが対応。
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○固形燃料用原料は固形燃料製造工場を経て
製紙工場等に販売されます。
石炭と熱量が同等であるのに価格は安く、
製紙・セメント業界中心に
現在非常に注目を浴びているようです。
※固形燃料をみせて頂きましたが、臭気が全くありませんでした。
木のチップであるバイオフィルターを通過させることで、悪臭が除去されます。
このチップは、杉の間伐材を用いており、交換頻度は5年に一度とのこと。


◆効果
○使用済み紙おむつ含めた燃やせるごみ(混合ごみ)をリサイクルできる
○微生物を利用した合理的なリサイクル
○固形燃料が石炭の代替となる
⇒化石燃料の使用抑制や、
ごみ処理の過程で発酵熱を利用するため、
CO2排出を削減
○排水をださない
○焼却をしないため、煙やダイオキシン類発生の恐れがない
○運転に必要な人員が少なくランニングコストを抑える
※課題としては、例えば三豊市では1万トンのごみ処理に必要な
敷地面積が約10,000㎡であり、一定の面積が要される。
敷地面積確保が難しい自治体の場合は、
例えば家庭系ごみのみの処理にする等
状況に応じた工夫が必要。
◆敷地内見学
効果にあげられていたように
臭気がない、
運転人員が少ないことなど分かりました。
また、余談ですが、夜間のネズミ対応に苦慮していたところ
保護猫を2匹引き取り、猫に夜間パトロールをしてもらっており
効果があるようです。
様々なことが理にかなっている、持続可能なごみ処理施設でした。
この度は視察のお受け入れ誠にありがとうございました。

