2022年12月 建設環境委員会:GLP昭島プロジェクトに係る陳情審査
昨日建設環境委員会がありましたが、
今回議会に、昭島駅北口における物流センター建設計画(GLP昭島プロジェクト)について2件の陳情が出されており審査がありました。
交通問題(渋滞、安全対策、大気汚染、騒音、振動)や緑の景観保全に関する関係各所との協議、
水道事業への影響について関係各所との確認、
GLPに対する住民への誠意ある対応の要請、
市議会での対策委員会の設置等、同開発に対する対策を求める内容でした。
東京都の環境影響評価制度にもとづき10月に事業者から開示された調査計画書は、
2月の事業者による市民向け説明会時の計画概要から変更がありません。
市民の皆さんから市へ寄せられた声、議会での議論が
市から事業者は伝えられていたにも関わらず、です。
市からは11月10日に事業者に対し要請を行い
(広報あきしま12月1日号にも掲載されていますが、以下URLから要請内容が確認できます
GLP昭島プロジェクトに関する要請|昭島市 (akishima.lg.jp))、
11月30日に開催された東京都の環境影響評価審議会総会では委員方から厳しい指摘もなされました。
市議会も足並みをそろえ一丸となって、手遅れになる前にあらゆる対策を講じるべきですが、
1件の陳情は採択されたものの
もう1件は、まだ環境アセスメントの答申がこれからであり今後の動向を注視したい、
水道事業について科学的な検証をすることが専門業者のはなしでも難しい等との意見により継続となりました。
しかし、同開発について不確定要素がある状況は、採択された陳情についても同じですし、
水道事業の指摘についても、陳情内容はあくまで科学的に検証するよう関係機関への確認を求めるもので、
科学的な立証が難しいという確認を実際にとれたのであれば、それを明かにすることで充分誠意ある対応にあたると私は考えます。
2件とも採択にならなかったことが非常に残念ですが、今後も議会で何ができるか
皆様からのご意見ももとに考えてまいります。
以下には、審査中の質疑で確認できたことを記録します。
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◆GLPへ要請をだしたあとの先方からの反応は。
→都の環境影響評価制度上の調査計画書への意見も踏まえ、説明をしたいとの連絡はあった。
◆都の環境影響評価制度に係る手続きの進捗は。
→10月5日 都が事業者より調査計画書を受付け
10月14日~24日 調査計画書の縦覧・閲覧
10月24日~11月2日 意見書受付け
11月30日 環境影響評価審議会総会
◆11月30日の東京都環境影響評価審議会総会について、市の内容把握や今後の見通しは。
→本会議中であったが、オンライン傍聴できる職員は傍聴をし把握している。
審議会の各委員から、専門的知見に基づき質疑があったが、大気汚染、騒音、振動の調査地点の不足、データセンター、高さ、冷却水、電力量、日影等の調査方法の疑問が多くだされ、厳しい指摘があった。
説明が30分、質疑が60分であったが、都の関係者に聞くと質疑応答が説明の倍かかるのはまれ。
今後第2部会で審議され、総会を経て、都知事の答申がある。
なお、SNS等で審議会日程が流れているが、都の公式HP上では未定で注視している。
また、市から都への調査計画書に対する意見については、審議会日程が明かになった時点で改めて都に公表時期を相談の上、速やかに公開をする。
◆地下水利用について見解は。
→11月30日の東京都環境影響評価審議会総会のなかでも議論があった。
現在ゴルフ場の散水に使っている以上は、データセンター冷却のために使わないとのことではあるが、
建設後に従来どおり涵養されるか分からないため、これまでの地下水涵養と同じにするような排水計画を事業者に求める。
汲み上げ量、上水利用をするのであれば上水量、排水を含めた地下水への影響を求めてゆきたい。
◆地区計画の策定時期は。
→未定。
◆交通量問題の協議の状況は。
→具体的数値がないと具体的協議ができないが、これまでも警視庁と市で相談については実施。
◆建物高さと、横田飛行場周辺の建物等の高さ制限との兼ね合いは。
→航空制限は横田関係機関と相談をし判断されるもの。
横田基地の高さと計画地の地盤の高さに差がある可能性もあるが、本事業についての詳細は把握していない。
◆変電所の建設について市の見解は。
→GLPのデータセンターの電力供給もあるが、多摩地域の安定供給をはかるための工事と聞いている。