「人も物も活かされる街づくり」:特定非営利活動法人太陽と緑の会を視察
特定非営利活動法人太陽と緑の会は
1984年当時、障がいある人の作業所が一軒もなく、
リユース・リサイクルの取り組みもなかった徳島県において
障がい者の就労の選択肢を拡げ、インクルーシブな就労環境や地域をつくりあげながら
「人も物も活かされる街づくり」を掲げて活動を始めました。
https://www.t-midori.org/
公的支援ゼロから2つの作業所をスタートさせ、
事業型のNPOとして活動を展開しています。
◆事業内容は、障害者地域共働作業所等2カ所・共同生活棟の運営、
リユース・リサイクル活動、青少年育成・人権教育・社会教育活動、福祉事業団としての支援活動など多岐にわたる活動を展開なさっていますが、
今回主には、リユース・リサイクルの取り組みを見聞させていただきました。

バックヤードや店舗見学の際には、
売り場面積の広さ、
品揃えの豊富さ(生活必需品以外にも、絵画、楽器等々生活の質を豊かにするものまでなんでも揃っていました)、
客の出入りの多さと
それら店舗を自然体で支えるメンバーの存在に驚きました。


リサイクル作業所については、19人の定員であるところ現在は10人をわるそうです(ただし、それぞれの人にあう活動を
ともに考えていくプロセスを考えると、単純に人が多ければよいという性質でもないとのこと)。
この状態にいたるまでのご努力を痛感しました。
◆立ち上げ当時は、偏見や差別があったものの
海外の方々やマイノリティの方々による利用、
とくに火事による被災があった際、サポートの側面から様々な方々との関わりができたとのこと。
自宅までの回収あるいは持ち込みにより
無償で品物(リサイクルショップで買い取りされなかったものがくるが、廃棄処分になりそうなものみ断りあとは受け取る)や
資源ごみを引き取りますが、
過去、電話で回収をお願いしていた方からは
やりとりを通じてどのようにすれば伝わるか知り、考える機会にもなるとのご経験談を伺う機会もありました。
障がいがある方と「分けるのは日本の福祉の不幸」というお言葉がありましたが、
太陽と緑の会では、施設内でのインクルーシブな環境づくりの徹底はさることながら
日常的に施設外ともやりとりをできる機会を創出し、地域共生社会をつくりあげる一助となられているのであろうと捉えました。
一方、障害者自立支援法から障害者総合支援法がいきわたるなかで
障がい者福祉の予算額が増えていますが、
緩和政策のなかで営利団体が拡がり、残念ながら障がい者支援をビジネスチャンスとして不正を働く障害福祉事業者があるとのこと。
関連の報道も紹介くださいました。
そのようななかで、「様々な特性があるメンバーがその人なりに自分の足でたっていく」と見定め
できることに焦点をあてそれぞれの存在を認めあいながら、いかに人も物も活かしていくか
信念をもち、ひたすら実行なさっている様子が印象的でした。
太陽と緑の会さんに関わるお1人ひとりが、周囲に与える直接的・間接的な影響は非常に大きいはず。
40年以上前からあるべき姿を決してぶらさず、愚直に活動を続けられるお姿を私たちにみせていただき、誠にありがとうございました。

