オンライン学習会「配慮が必要な子どもへの「配慮」とは何か。見方を変えれば子どもは変わる。~アメリカにおける子どもへの作業療法とは~」
生活者ネットワーク子ども部会によるオンライン学習会
「配慮が必要な子どもへの「配慮」とは何か。見方を変えれば子どもは変わる。~アメリカにおける子どもへの作業療法とは~」に参加。
講師は、北里大学教授 高橋香代子さん。
インクルーシブ教育における作業療法士の役割につき、日米の状況をお話くださいました。
・インクルーシブを考えたとき、すべての子どもの長所が伸びること、また子ども達みんなが多様性への許容と応用力を持つが大事。
インクルーシブやユニバーサルの言葉がひとり歩きしないよう、ギフトを持った子の輝くところをみて、あるがままを受け止め安心できる場を提供する。
・主体性・自主性を引き出す、やってみたい!と思える環境設定をするとともに、一人に焦点を当てるのではなく、集団として子どもたちが育つ場を提供する。
子ども同士が関わり、共同作業する場面を提供し、若干のヒントを与え誘導しながら、見守る勇気ももって自分たちで考え支え合えるように支援する。
自分の能力への気づき、自らの可能性を知ることで自分で試行錯誤しながら、生きていく力を身につける。
・地域で子どもを育てることについて共通概念を持つ。
今私たちのものさしではつまづいて困るお子さんでも、光るものがある。
子どもとはライフステージにおける一期間。地域社会で自分らしく穏やかに暮らせるような支援を。
小さい子どもが将来地域にでて大人になることを念頭におく。
など、概念につきレクチャーを頂いたのち、
作業療法士が積極的に活用されているアメリカの状況、
対する日本の活用状況を具体的に教えてくださいました。
日本では、臨床心理士がいるから事足りるとの認識もあるようですが、
支援でオーバーラップする部分もあるが、基本的に心理士は現状分析に長けており、一方、作業療法がする支援は、それに対して長い目でみてどのように関わり環境設定・課題設定にするか。
主な支援内容が異なります。
作業療法士の活用につき、近郊では、神奈川県の取り組みが進んでいるようですが、あくまで巡回型。
沖縄県の子ども相談支援センターゆいまわるの活動は、今後日本で作業療法士が活用されるヒントになるのではとのこと。
どのような専門家が関わると子どもたちにとってよりよいインクルーシブ教育を実現できるのか、引き続き学びたい。
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